UEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグ第1節、ヤング・ボーイズ対マンチェスター・ユナイテッドが現地時間14日に行われ、2-1でユナイテッドは敗れた。クリスティアーノ・ロナウドのゴールで先制したものの、痛恨の逆転負けを喫した。最大の敗因は一体どこにあるのだろうか。(文:本田千尋)
ワン=ビサカの退場と致命的なミス
“ロナウド効果”は消え去った。
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現地時間9月14日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)、グループFの初戦。ヤング・ボーイズ相手に先制したのは、やはりと言うべきか、クリスティアーノ・ロナウドだった。マンチェスター・ユナイテッドは13分、中盤でフレッジが奪ったボールを左に展開すると、ブルーノ・フェルナンデスが右足のアウトで入れたクロスを、ファーでロナウドが押し込む。格下に“貫録”を見せつける一撃だった。
しかし、その後が続かない。35分にアーロン・ワン=ビサカがレッドカードで退場して10人になると、オーレ・グンナー・スールシャール監督は、後半の頭にボランチで先発したドニー・ファン・デ・ベークに代えてCBラファエル・ヴランを投入。後ろを4バックから5バックに変更し、ロナウドをトップに置く[5-3-1]のカウンター型にシフトした。
だが、スイス王者相手に防戦一方。効果的なカウンターは発動できないまま、66分に左サイドからクロスを入れられて同点に追い付かれてしまう。前線を広く動いて守備にも奔走したロナウドは72分にピッチ退く。すると代わって入ったジェシー・リンガードが、試合終了間際の90+5分に痛恨のミスパス。ゴール前への絶妙なスルーパスとなったそのボールを、ジョルダン・シーバチュに決められ、マンUは劇的な形でヤング・ボーイズに勝利を献上した。
この試合の敗因は、ワン=ビサカの退場とリンガードのパスミスという不幸が重なったことなのだろうか。それとも10人になって5バックに変更し、引き過ぎてしまったことなのだろうか。