「久保建英には負けていられない」
「東京五輪で少し上の年代の人たちが世界と戦えるところを見せつけられたので、次のパリ世代として意識が高まりました。同い年の久保(建英)選手だったりは意識してますし、負けていられないですね。
特に目についたのが、東京五輪に出ていた林(大地)選手。あのハードワークは世界には絶対にないもの。それを持ちながらストライカーとしての仕事ができることが3年後の理想ではありますね。だからこそ、結果を積み上げていくことが大事。今後のJ1では毎試合1得点、最低5点以上は取っていきたい」
U-20代表期間にこう野心をみなぎらせていたが、まずは1点をクリア。ラスト10試合に弾みがついた。同い年の荒木遼太郎が2桁ゴールに王手をかけ、松岡大起と鈴木唯人がコンスタントな活躍を見せるなど、同じパリ世代が存在感を増しているだけに、彼自身も「もっともっと」という気持ちが高まるのだろう。
海外に目を向ければ久保や斉藤光毅もいる。こうした面々と切磋琢磨しながら、高い領域を追い求めていけば、いつか世界の大舞台に手が届く。それだけのポテンシャルを垣間見せてくれた細谷の今後が楽しみだ。
(取材・文:元川悦子)