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アーセナル初陣、冨安健洋が叩き出したスタッツとは? 安定感抜群! チームメイトは惨敗だった中で…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

アルテタ監督の評価は…



アルテタ監督も試合後に「冨安は非常にポジティブだった」と語っており、合流して間もない中でも指揮官を満足させる結果を残している。続けてアルテタ監督は「彼は足をつっていた」と語っており、62分での交代は戦術的なことではなく、コンディション面での交代だったことを明かしている。

また、現地メディア『Football.London』は冨安をチーム2位タイの7点(10段階中)と高い評価をしている。「多くの空中戦に勝利し、ポゼッション時には(見ている)我々が心配になりそうなゆるいタッチの時でも冷静にプレーした。ハーフタイム前の素晴らしいボレーシュートは、攻撃的な脅威も示した」と評している。

だが、いくつか課題も見受けられた。特にビルドアップの場面では、準備期間が短かったこともあり、連係不足が原因とみられるポジショニングミスや横パスが乱れてピンチになりかけた場面が見受けられた。こういったミスは今後の練習や試合を通じて徐々に改善されることが予想されるため、現時点ではそこまで悲観する必要はないだろう。ちなみにこの試合の冨安のパス成功率はデータサイト『SofaScore』によるとGKを含めてチームワーストの68.9%だった。

冨安含め、ベストメンバーがようやく揃いつつあるアーセナル。今季は例年と違い欧州カップ戦がないため、ケガ人さえいなければ殆どの試合をベストメンバーで戦える日程となっている。ノリッジ戦の終盤でみせた“可能性”を第5節以降も継続して披露できるだろうか。

(文:安洋一郎)

【了】

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