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C・ロナウドが凄じい。その絶大な効果は? マンチェスター・ユナイテッドにもたらすものとは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

技が結集させた2点目



 前半を1-0でリードして終えたユナイテッドだったが、56分に追いつかれてしまう。ニューカッスルは自陣からロングカウンターを開始。ハリー・マグワイアのスライディングタックルをかわしたミゲル・アルミロンから中央のアラン・サン=マクシマンへ。最後は右ウイングバックのハビエル・マンキージョがパスを受けて、ファーサイドのゴールネットに突き刺した。

 しかし、その4分後にユナイテッドもやり返した。自陣からボールをつなぎ、ポグバからパスを受けたルーク・ショーが中央でボールを運ぶ。左前方をスプリントするロナウドは、スルーパスをワンタッチで前に持ち出し、左足でシュート。ボールはGKの股間を抜けてゴールに収まった。

 ロナウドは36歳となったが、スプリント能力は落ちていない。ワンタッチで相手が触れない位置にボールを置いた。左足で放ったシュートも見事なコースに飛んでいる。ストライカーとしての技を結集させたゴールだった。

 80分にはブルーノ・フェルナンデスの素晴らしいミドルシュートが決まり、点差は2点に広がった。92分には途中出場のジェシー・リンガードが決めて4-1に。結果的に点差は広がったが、ロナウドの2ゴールがなければどうなっていたかはわからない。これぞエースと呼ぶに相応しい活躍だった。

 クラブ公式サイトによると、オーレ・グンナー・スールシャール監督は次のように述べたという。

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