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日本代表 3年前

「死んだふり作戦」の中国だったが…。日本代表が苦戦するときに共通するのは?【西部の目/W杯アジア最終予選】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

日本代表が苦戦する試合の共通点



 前半はとにかく守るだけの中国から、伊東の突破と大迫のゴールで1点をとれたのは何より。前半は4回ほど決定機を作っていたが、後半は伊東のボール奪取と突破から久保がシュートした場面ぐらい(オフサイドだった)。ただ、攻撃へシフトした中国にもほぼチャンスを作らせず、1-0で試合を終えた。

 中国は62分に3人を交代し、システムも4-4-2に変えて反撃を試みた。ただ、これでミラーゲームになったのは、日本代表にとっては好都合だったと思う。

 森保一監督の体制になってから、日本代表が苦戦する試合の共通点としてシステムが噛み合わないときの修正が遅いということがある。相手が想定外の配置をしてきたときにベンチから指示が出ない。

 この試合では、柴崎がすぐにディフェンスラインへ引いて3枚回しでボールを確保しながら、吉田麻也と相手の出方を見ていた。まずフィールド内で対応するということでは、いつもより早かったと思う。結果的に、試合前に想定していた4-4-2だったので対応に悩むこともなかったわけだが、このあたりの修正力はより高めていきたいところだろう。

 予選は結果なので1-0で十分。欲を言えば後半に2点目をとれればよかった。

(文:西部謙司)

【了】

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