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医療ミスで39年間の昏睡状態から意識戻らず。元フランス代表DFが73歳で死去

text by 編集部 photo by Getty Images

ジャン=ピエール・アダムス
【写真:Getty Images】



 医療ミスにより39年間にわたって昏睡状態に陥っていた元フランス代表DFのジャン=ピエール・アダムス氏が、現地時間6日に73歳で死去した。仏紙『レキップ』などが伝えている。

 セネガル出身のアダムス氏はフランスへ渡ってプロデビューし、1970年代にニースやパリ・サンジェルマンなどで活躍。フランス代表としてもワールドカップ予選など22試合に出場し、1981年に現役を引退した。

 引退翌年の1982年3月17日、当時34歳だったアダムス氏は指導者になるためのコース受講中に膝を負傷し、治療のためリヨンの病院で手術を受けた。だが麻酔医のミスにより致死量に近い麻酔が誤って投与され、脳に損傷を負ってしまった。

 家族はアダムス氏のケアを継続し、安楽死を選択することも拒否し続けてきたが、39年間にわたって同氏が意識を取り戻すことはなかった。6日にニーム大学病院で息を引き取ったとのことだ。

【了】

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