17位:ACミランの左サイドを制する爆速SB
【写真:Getty Images】
DF:テオ・エルナンデス(フランス代表/ACミラン)
生年月日:1997年10月6日(23歳)
市場価値:5000万ユーロ(約60億円)
20/21リーグ戦成績:33試合7得点6アシスト
優勝には手が届かなかったものの、昨季のACミランはシーズン途中まで首位を走っていた。各ポジションにキーマンがいたが、左サイドバックのテオ・エルナンデスは持ち前の攻撃性能を発揮。7得点6アシストは、サイドバックとしては十分すぎる数字だった。
1歳年上の兄リュカ・エルナンデスと同様にアトレティコ・マドリードの下部組織出身で、19歳のときにレアル・マドリードへ移籍している。しかし、レギュラーを確保できず、翌年はレアル・ソシエダに期限付き移籍。その1年後にACミランに完全移籍で加わった。
加速力抜群の「スピード」は兵器と呼ぶべきレベルで、チャンスと見るや弾丸のようにサイドを駆け上がる。左サイドから精度の高いクロスを供給するだけでなく、ウインガー顔負けのカットインからシュートに持ち込むこともある。推進力はACミランの攻撃においてストロングポイントとなっている。
184cmとサイズもあり、サイドバックとしては「フィジカル」の強さも申し分ない。しかし、不用意にスペースを空けてしまったり、1対1の局面で軽さを見せることもある。23歳と若く、セリエAの舞台で成長の跡は見せているだけに、将来が楽しみな存在でもある。