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ヴェンゲル氏、絶不調の古巣アーセナルに復帰は考えず「今の私は一人のファン」

text by 編集部 photo by Getty Images

アーセン・ヴェンゲル
【写真:Getty Images】



 アーセナルが極度の不振に陥った状況で、黄金時代を築いたアーセン・ヴェンゲル元監督を懐かしんでいるファンも少なくないかもしれない。だが本人は古巣の監督に復帰する可能性を否定している。

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 ヴェンゲル氏は日本の名古屋グランパスエイトを率いたあと1996年にアーセナル監督に就任し、2017/18シーズン終了後に退任するまで約22年間にわたって同クラブを指揮。伝説のプレミアリーグ無敗優勝を達成するなど多くのタイトルをもたらし、安定した好成績を収め続けた。

 だが長期政権に終止符が打たれたあとアーセナルは低迷し、過去2シーズンはリーグ戦8位。今季はチャンピオンズリーグはおろかヨーロッパリーグに出場することもできなかった。リーグ戦7位以下でのフィニッシュも欧州大会不出場も、ヴェンゲル体制では一度もなかったことだ。

 極めつけは今季、プレミアリーグ開幕から3試合連続無得点で3連敗を喫して最下位という散々なスタート。だが独紙『ビルト』のインタビューに答えたヴェンゲル氏は、「今のクラブは良い状態にある」とアーセナルについて評している。

「ここ2試合(チェルシー戦、マンチェスター・シティ戦)はタフな試合だったが、チームにはポテンシャルがある。立ち直れることを願っている」とヴェンゲル氏は続ける。アーセナルを再び指揮する可能性があるかどうかについては、「今のところ私は一人のファンでしかない」と否定した。

 今後の数試合でも不振が続けば、ミケル・アルテタ監督の立場も厳しくなってくることが予想される。移籍市場最終日には日本代表DF冨安健洋もチームに加わったが、中断明けから調子を取り戻していくことができるだろうか。

【了】

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