失点を生んだ「細かいミスの重なり」
「僕自身のポジションももっとニアの方を消すポジションを取ろうと思ったし、中のマークの付き方も悪かったし、そういう細かい、大きなミスというよりも細かいミスが重なりがあの失点を生んだ」
キャプテンも神妙な面持ちで語ったが、再三再四、カウンターを食らって全員が体力と集中力を失ったら、こうなるのも自明の理だ。この時間帯まで修正できず、ズルズル来たら、この結果も仕方ないのかもしれない。
シュート数は9対12。決定機の数はオマーンの方が多く、吉田も言うように「負けるべくして負けた試合」だった。コンディションよりも実績を重視したメンバー構成にこだわり、決まった交代カードしか切れない森保監督の采配はまず問題だが、90分間修正できなかったチームマネジメントも見逃せない点だ。
「相手が中盤を菱形にしてきたことをもっと話し合わないといけなかった」と遠藤航は反省していた。確かにアンカーとセンターバックが大迫を挟んで徹底マークし、鎌田もボールに触る回数が少なくなった結果、日本代表は攻め手を欠いた。その現実に直面したのなら、指揮官も選手たちも早急に打開策を考えなければいけなかった。
「サイドに入った時も、中より縦を突破してCKを取るとか、無理やり相手に切られながらも個で突破してクロスを入れた方がもしかしたら効果的だったのかもしれない。解決策としては、1つシステムを変えてみてもいいのかなと思うし、マンツーに変えてもいいのかな」と遠藤は語っている。そういった臨機応変さが足りなかったのは事実で、それが完敗を招いたと言っていい。
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