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吉田麻也、相棒・冨安健洋のアーセナル移籍を祝福「日本のサッカーにとって大きな新しいチャレンジ」

text by 編集部 photo by Getty Images

吉田麻也
【写真:Getty Images】



 日本代表の押しも押されもせぬ主力に成長した冨安健洋は、今夏の移籍市場閉幕ギリギリのタイミングでアーセナルに加入することが決まった。

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 イタリア・セリエAのボローニャで2シーズンにわたって経験を積み、満を持してのプレミアリーグ参戦。アーセナルとは長期契約を締結し、移籍金は2000万ユーロ(約26億円)を超えるとも報じられている。

 名実ともに日本を代表する選手に成長した若者のステップアップを、A代表のディフェンスラインで相棒を務める吉田麻也も喜んでいる。

 1日にオンラインで取材に応じた際には「久しぶりのビッグクラブへの(日本人選手の)移籍ということで、常々選手がより高いレベルでやらなければいけないとは言ってますし、そういう意味では、日本のサッカーにとっては大きな新しいチャレンジになると思います」と、冨安の移籍が持つ意味の大きさを説いた。

 そして吉田は「ボローニャで2シーズンやって、いい状態、パフォーマンスを保ったからこそオファーが来たわけで、新たなチャレンジになると思います」と、大きな期待も寄せている。

 プレミアリーグは吉田が7シーズン半にわたって戦った、勝手知ったる舞台。日本人センターバックとして成功を掴んだ先輩として「正直、(これまでの環境と)レベルは全然違うと思いますし、強度も全然違うし、求められる結果も変わってくる」と忠告する。

 同時に「楽しみだなと素直に思いますし、とてもうらやましいなと思います。ぜひ新たな壁を破って、切り開いてほしい」と、冨安の新たな船出にエールを送った。

 移籍先のアーセナルはプレミアリーグ開幕から3連敗を喫し、現在最下位。ビッグクラブらしからぬ低迷状態にあり、特にディフェンスは崩壊している。壊滅的なチーム状況の中で、冨安に期待されるのはやはり失点を減らすことへの貢献だ。

「現状、アーセナルは状況は非常に、特に守備面でよくないので、そう簡単ではないと思うし、彼本人もここ4~5ヶ月、決していい状態ではないというのは、僕は隣でやっててよく分かってるつもりですし、本人もこのままではよくないと分かってる。まずはいい状態に戻して、いいパフォーマンスを出して、チームに貢献して、結果を出してほしいなと思います」

 冨安は大先輩・吉田からの期待に応えられるだろうか。アーセナルで勝利に貢献できると証明できれば、日本代表にとっても大きなアドバンテージがもたらされるだろう。期待と同時に重圧も大きいが、やり遂げれば、その先に見える未来は明るい。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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