【写真:Getty Images】
日本代表は9月2日のカタールワールドカップ・アジア最終予選のオマーン代表戦に向けて合宿を行なっている。
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初めて海外組として日本代表に招集されたFW古橋亨梧は、所属するスコットランドの強豪セルティックで絶好調だ。公式戦9試合出場で7得点を挙げ、エースストライカーとしての信頼を勝ち取った。
「いいパスが来るので、僕だけじゃなくてチームメートみんなが信頼をしてパスを出してくれてることが一番なのかなと。ほぼほぼワンタッチかツータッチのゴールが多いので、僕もゴール前の駆け引きで勝つことがすごく大事だし、パスを出してくれる仲間がいることが大事なのかなと思います」
ゴール量産の要因は、やはりチームメイトたちからの信頼にあるようだ。古橋の鋭い動き出しに対し、精度の高いラストパスが送られる。そして、アンジェ・ポステコグルー監督がセルティックに持ち込んだ「アタッキング・フットボール」も日本代表ストライカーの活躍を後押ししている。
「(ポステコグルー)監督は日本にいた時に対戦していて嫌なチームだな、嫌なサッカーをしているなと。逆に言えば、神戸にいた時は言えなかったですけど、『こういうサッカーをすればすごく楽しいんだろうな』とすごく思っていて、その監督がいるチームに行けてすごく幸せです」
セルティックでプレーするにあたり、ポステコグルー監督から要求されているのは「とにかくスペースがあったら抜け出すこと」。そして「守備で切り替えの時に少しでいいから頑張ってほしい」とも求められているという。
古橋にとってハードワークは朝飯前だ。攻撃から守備への切り替えの際に前線からボールホルダーを追いかけ、味方を助けることを「今までも意識してましたけど、より意識するようになったと思います」と語る。
「チームのためにそういうの(守備でのハードワーク)を頑張れることで、ゴールを決めるチャンスが来るからと(ポステコグルー監督から)よく言われるので、(攻撃から守備への)切り替えを大事にしています」
ハードワークは「僕のよさ」だと古橋は言う。
「前の選手が攻撃だけするんじゃなくて、前から頑張って守備をすることで、戦術的にも(プレッシングを)ハメやすくなると思うんで、どれだけしんどくても、足が動かなくても、少しでもいいからプレスをかけていけたら」
スコットランドで披露しているような得点力と攻守にわたる献身性を日本代表でも発揮できれば、アジア最終予選突破にも大きく貢献できるはず。欧州でたくましくなった古橋の躍動に期待が高まる。
(取材・文:舩木渉)
【了】