ラ・リーガ第3節、バルセロナ対ヘタフェが現地時間29日に行われ、2-1で勝利した。リオネル・メッシが退団した今季はここまで2勝1敗という戦績を残しているが、ヘタフェ戦の内容は満足するものとはいかなかった。バルセロナが次のステップへと進むためには、何が必要なのだろうか。(文:本田千尋)
指揮官も心配するミス連発
“メッシ後”の未来の行方は――。
【今シーズンのバルセロナはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
バルセロナは開始早々の2分に左サイドを連動して崩してセルジ・ロベルトが先制する。18分に同点に追い付かれたが、30分にフレンキー・デ・ヨングとメンフィス・デパイの“オレンジ・ライン”が開通。新加入のオランダ代表FWが決勝弾を決めて、カンプ・ノウで格下を振り切った。
もっとも、内容を振り返れば快勝とは言い難かった。試合後にロナルド・クーマン監督は勝ち点3を手にしたことには満足しつつも、「我々がボールを保持した時の試合展開はそんなによくなかった」と振り返っている。オランダ人の指揮官は、特に「後半の立ち上がり」のボールロストについて言及した。
「後半の立ち上がりに、我々は数分間で5回ボールを失った。もはや快適な気分ではなかったね。そんなに多くのボールを失ったら心配になる」
クーマン監督が「心配」したように、50分に右SBのエメルソンが自陣で失ってショートカウンターを喰らうと、52分にはセルヒオ・ブスケツからセルジ・ロベルトへのパスがズレてボールを奪われた。54分にはクレマン・ラングレからデパイへの近距離のパスが弱々しく敵にカットされ、同様に58分にもブスケツからデパイへのパスがカットされる。そして59分、今度はデパイからデ・ヨングへのパスがペナルティアークの手前でカットされ、ヘタフェにカウンターを許してシュートまで持っていかれてしまう。
クーマン監督の言う「5回」が具体的にどの場面を指すのかは定かではないが、このようにバルセロナが50分から60分にかけて「5回ボールを失った」のは事実だ。