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古橋亨梧は中央で起用すべし。ポステコグルー監督が悔やんだ配置ミス、セルティックは宿敵とのダービーで敗戦【コラム】

シリーズ:コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

センターFWでゴール量産を

アンジェ・ポステコグルー
【写真:Getty Images】



 ポステコグルー監督も「(エドゥアールの移籍に関しては)私にとっての懸念ではなく、クラブにとっての懸念であるというのが正しい。彼がここに残って貢献したいなら、そうなるだろう。ただ、私があまり時間をかけて考えている問題ではない」となかば移籍を容認するような言葉を残している。

 一方、MFジェームズ・フォレストの欠場が続く影響で古橋やMFライアン・クリスティーが務め、本命不在の左ウィングには待望の新戦力がやってくることになりそうだ。現地複数メディアの報道によれば、セルティックはベンフィカから元U-21ポルトガル代表のFWジョタの獲得に近づいている。

 昨季はスペイン1部のバジャドリーに期限付き移籍し、リーグ戦17試合に出場した22歳のアタッカーは左ウィングでのプレーを最も得意としている。ベンフィカではサブの域を脱せなかったが、小気味よいドリブル突破と切れ味鋭いスルーパスが持ち味の有望株だ。

 フォレストが復帰し、移籍市場閉幕ギリギリでエドゥアールの放出とジョタの獲得オペレーションが進めば、古橋は今後センターFWで起用されることが多くなるだろう。日本代表合宿を終えてスコットランドへ戻った時には、チーム内での重要度がさらに上がっているかもしれない。

 日本代表の森保一監督も「素早い動きから相手を外してゴールに向かい、ゴールを奪う。チームメイトとうまく連係・連動してチャンスを作り、得点する部分で非常に彼の良さが出せている」と古橋のセルティックでの活躍ぶりを称賛していた。

 クラブでも代表でも「ゴールを奪う」局面での活躍が期待され、そのための能力が高く評価されているのは間違いない。セルティックにはロジッチやターンブル、クリスティー、ラルストンなど、古橋の動き出しをゴールに結びつけられる質の高いパサーも揃っている。

 極東からやってきた新戦力のポテンシャルを最大限に引き出すにはセンターFW起用がベストであり、中央で使えばさらにゴールを量産できるだろう。

 優勝を争う直接のライバル相手に勝ち点を落としたのは痛いが、セルティックにとって「古橋は中央で起用すべき」という“答え”が見つかったのは小さくない収穫だった。ポステコグルー監督も「キョウゴを中央に置けば相手を苦しめられるのはわかっている」と語り、古橋への信頼はいささかも損なわれていない。

(文:舩木渉)

【了】

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