ラ・リーガ第3節、マジョルカ対エスパニョールが現地時間27日に行われ、1-0でマジョルカが勝利している。日本代表MFの久保建英は前節に続いて先発。ゴールには絡めなかったものの、存在感を示している。(文:加藤健一)
哲学をピッチに落とし込むマジョルカ
開幕から3試合で勝ち点7を得たマジョルカは、暫定順位ながら2位につけている。昨季のトップ5との対戦はまだないが、昇格クラブとしては最高のスタートを切ったと言えるだろう。
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迎えた第3節の相手は同じ昇格組のエスパニョールだった。敵将のビセンテ・モレノ監督は、久保建英がプレーした19/20シーズンまでマジョルカの監督を務めている。マジョルカにはモレノ監督の下でプレーしていた選手も多く残っており、両者の特徴は性格も含めて良く知っていることだろう。昨季は2部で相対し、エスパニョールはホームで0-0の引き分け、マジョルカはホームで1-2と敗れている。
昨季からマジョルカを率いるルイス・ガルシア・プラザ監督は、試合前の会見で「リスクを取らなければいけない」と述べている。「いくつかの試合を落とすことになるが、全体で計算すれば常に高くつくだろう。これが我々のチームの哲学だ」。指揮官の言葉通り、マジョルカは自分たちのスタイルを押し出す戦い方を選んでいた。
久保を含めた攻撃陣は、立ち上がりから積極的なプレーを見せていた。3分にはフェル・ニーニョが久保とワンツーでゴール前に侵入してシュートを放つ。21分には久保が右サイドからドリブルで切れ込み、スルーパスを供給。ニーニョのシュートはGKに防がれたが、大きなチャンスだった。
ビジャレアルから期限付き移籍しているニーニョは、前節で途中出場からゴールを決めている。ニーニョにとって久保は一緒にプレーしたことのある数少ない存在で、両者の連係はゴールの可能性を生んでいた。
相手を押し込むことに成功したマジョルカにとって、先制点は時間の問題だった。