高まり続ける現地評価
ポステコグルー監督も「うまくゴールも決めたし、今日もまたスーパーハードワークをしてくれた」と古橋のパフォーマンスを称えていた。フィニッシュの局面に顔を出すだけでなく、攻撃の組み立てにも関与し、味方がボールを失った瞬間に相手に猛然とプレスをかけ、限界まで追い回す。とにかく攻守両面で凄まじい量のタスクをこなし、本来求められる結果も残しているのだから恐ろしい。
現地紙でも当然のように高い評価を受けている。『デイリー・レコード』紙の採点ではチーム最高タイの「7」がつけられ、寸評では「7試合で7得点を挙げ、再び息を切らすまで走った。すべてのボールを追いかけ、ボールを持っていない時の使われ方も賢かった。もっと味方の助けが必要だった」とべた褒めだった。
元北アイルランド代表で、中村俊輔のセルティック最後のシーズンに同僚だったパディー・マコート氏は、『デイリー・レコード』紙に対してこんなことを話している。
「セルティックは古橋を400万ポンド(約6億円)で獲得したが、2年以内に2500万ポンド(約38億円)から3000万ポンド(約45億円)の価値になると思う。若くはないけれど、彼の名前は欧州中に広まるはずだ」
「古橋のプレーのバリエーションの豊富さは驚かされる。足もとでボールを扱うのもいいし、ディフェンスにも一生懸命働く。予測不能で、ストライカーが全てのことをこれほど効果的にこなせるのは非常に稀なことだ」
マコート氏は「彼の意識と動きは本当に素晴らしい。セルティックは息をのむような才能と契約したのは明らかだ」とも述べている。目の肥えたクラブOBにこれほど称賛される新加入選手は「非常に稀」だろう。
【次ページ】いよいよレンジャーズ戦。ダービーで輝けば…