【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマン(PSG)のレオナルドSD(スポーツディレクター)が、フランス代表FWキリアン・ムバッペに対するレアル・マドリードからのオファーについてクラブの姿勢を語った。スペイン紙『マルカ』など5社が共同でインタビューを行ったとして25日付で伝えている。
PSGはムバッペに対してマドリーから移籍金1億6000万ユーロ(約206億円)のオファーを受け、これを断ったと報じられていた。レオナルドSDはオファーが事実であることを認めつつ、応じられる条件ではなかったと主張している。
「オファーは十分なものではないと我々は考えている。金額を明かすつもりはないが、1億6000万ユーロ以上だ。我々が彼の獲得に支払った金額より低い」とレオナルドSD。PSGが2018年にモナコからムバッペを獲得した際に支払った金額は1億8000万ユーロ(約233億円)+ボーナスだったとされている。
「我々の想定している金額ではない。考えている金額からは非常に遠い。18歳の時に獲得するために支払った以下の金額で選手を売るつもりはない」と、現在の条件ではオファーに応じない姿勢を明言。マドリーが今後提示額を引き上げるかどうかについては「分からない」としている。
さらにレオナルドSDは、ムバッペの獲得に向けたマドリーの振る舞いは「正しくない、違法だ、受け入れられない」と厳しく非難。クラブを通さず選手の周辺に接触したことや、契約が残り1年となった移籍市場の終了1週間前にオファーを出してきたことなどはフェアなやり方ではないと主張している。
ムバッペ自身が移籍を望んでいることも事実上認めつつ、PSGとしては契約延長を希望することに変わりはないとレオナルドSDは語る。それでも移籍を希望するのであれば「ノーとは言わないが、我々の条件で出て行ってもらう」と、クラブが適正だと考える移籍金を要求する姿勢を明確にしている。
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