2位:オランダが生んだ怪物
【写真:Getty Images】
MF:クラレンス・セードルフ(元オランダ代表)
在籍期間:02年夏~12年夏
クラブ通算成績:432試合62得点73アシスト
代表通算成績:87試合11得点6アシスト
2位となったのは、ACミランを含む異なる3つのクラブでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を優勝した史上唯一の選手。ACミランの黒豹、クラレンス・セードルフだ。アヤックスの最高傑作と言われたセードルフは、1996年にレアル・マドリードに移籍。多くのタイトルを獲得してきたこの男は、その後移籍したインテルではパフォーマンスを落とし苦労するも、ACミランで復活を遂げた。
10番を受け継いだセードルフは、強靭なフィジカルと無尽蔵の体力で中盤を支配した。洗練されたパススキルとテクニックも持ち合わせ、長短を織り交ぜたパスで試合にリズムを作る。ゴール前では強烈なミドルシュートや味方への決定的なラストパスを配球し、数多くのチャンスメイクとアシストでゴールを演出した。
秀才としても知られるこの男は、現役引退直後にACミランの監督に就任。本田圭佑擁するチームを指揮したが、思うような結果が出ずシーズン終了後に退任となった。その後も監督業を継続し、カメルーン代表監督を最後に2019年以降はフリーとなっている。選手時代同様に、監督としてCLのトロフィーを掲げることはできるだろうか。
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