3位:バッジョの後継者
【写真:Getty Images】
MF:アンドレア・ピルロ(元イタリア代表)
在籍期間:01年夏~11年夏
クラブ通算成績:401試合41得点70アシスト
代表通算成績:116試合13得点23アシスト
ACミランの黄金期で中核を担い、その名を世界に轟かせたアンドレア・ピルロが4位に入った。ブレシアでセリエAデビューを果たし、ロベルト・バッジョに「自らの後継者」と指名されたピルロは、1998年にインテルに移籍。当時はトップ下でプレーしていたが、フィジカル弱さなどにより出場機会はわずかだった。しかし、その後加入したACミランでアンカーにコンバートされると世界最高のレジスタへと成長を遂げた。
長短の正確なパスと卓越した戦術眼で試合をコントロールし、広い視野で味方の一瞬の動き出しを見逃さずにどんな局面でもパスを出せる。世界トップクラスのキック精度を誇り、様々な球種を蹴ることができるピルロは、その右足から繰り出されるパス一つでチームを勝たせることのできる選手だ。
10/11シーズンの7季ぶりのセリエA優勝を置き土産にユベントスに移籍。ACミランでは退団までの10年間で401試合に出場し、70アシストを記録した。記録以上に記憶に残るプレーでACミランにその名を刻んだレジェンドは、20/21シーズンにユベントスの監督に就任。しかし、セリエA10連覇を逃し1年で解任となった。鋭い戦術眼と知的なプレーで飛躍を遂げたピルロは、監督としてもその名をサッカー界に刻むことはできるだろうか。
【次ページ】2位:オランダが生んだ怪物