【写真:Getty Images】
ちょうど25年前の1996年8月17日、現代まで語り継がれるひとつの伝説的ゴールがサッカー界に生まれた。当時マンチェスター・ユナイテッド所属のデイビッド・ベッカムが決めたハーフウェイライン上からの芸術的超ロングシュートだ。
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抜群の精度を誇る右足から正確無比なボールを打ち出すベッカムは、ユナイテッドやレアル・マドリード、イングランド代表で数々のビューティフルゴールを残した。その中でもベストゴールのひとつとして必ず挙げられるのがこの一撃だ。
ベッカムはこの当時21歳。1995/96シーズンにはユナイテッドで初めて年間を通してレギュラーとしてプレーし、クラブとイングランドの将来を担う世代の一人として評価と期待を大きく高めていた。
その期待の若手選手が新たなビッグスターとなることを強く印象付けたのが、1996/97シーズンのプレミアリーグ開幕戦でウィンブルドン相手に決めたこのゴール。相手GKは決してそれほど大きくゴール前を離れていたわけではなかったが、山なりのボールでありながらも非常に速く、クロスバー直下の完璧なコースへ突き刺さるベッカムのシュートに追いつくことは不可能だった。
「その時は分からなかったけど、あの瞬間が全ての始まりだったんだ。注目されるのも、メディアに追いかけられるのも、名声も。足があのボールにヒットした時、僕のその後の人生の扉が大きく開いた」
国際サッカー連盟(FIFA)公式ツイッターアカウントでは四半世紀前に生まれた驚異の一撃を動画で投稿するとともに、ベッカムがこのゴールを振り返ったコメントも紹介している。この直後にはイングランド代表への初招集を受けデビューを飾るなど、まさに大きな飛躍の時を迎えていることを印象づけた一撃でもあった。