2位:バルセロナの頭脳
【写真:Getty Images】
MF:シャビ(元スペイン代表)
在籍期間:98年夏~15年夏
クラブ通算成績:767試合85得点185アシスト
代表通算成績:131試合12得点24アシスト
シャビ・エルナンデスは1991年、11歳でバルセロナのカンテラ(下部組織)に入団。そして7年後の1998年にトップチームデビューを飾っている。そこから同選手は世界的なMFへと成長を遂げ、ジョゼップ・グアルディオラ監督下で訪れた黄金期などを中心的存在として支えた。2015年夏、カタールのアル・サッドに去るまでクラブにもたらしたタイトルは実に27個。まさにレジェンドである。
シャビがラ・リーガで初めて二桁アシストを記録したのはトップチーム昇格から4年目の2001/02シーズンで、10アシストという成績だった。そして、そこから2シーズン連続で二桁アシストを達成している。最も多くゴールをお膳立てしたのは3冠を成し遂げた2008/09シーズンで、この時はラ・リーガだけで20アシスト以上を叩き出した。ちなみにこれは、当時のクラブレコードとなっている。
インテリジェンスに溢れ、常に先の展開をイメージしながらプレーしていたシャビ。足元の技術は飛び抜けて高く、まるで遊んでいるかのように自在にボールを操る。そして最後は、矢のように鋭いパスで敵のブロックを一瞬で破壊する。2011年に行われたFIFAクラブワールドカップ決勝、サントス戦では浮いたボールを右足で軽くコントロールし、芸術的なラストパスでリオネル・メッシのゴールをお膳立て。スタジアムに訪れた多くの日本人を魅了していた。
バルセロナで数々の伝説を残したシャビは、2019年に惜しまれつつ現役を引退。現在は指導者として、その非凡なサッカーIQを活かしている。バルセロナに帰還し、監督として再びクラブの歴史を動かす日は果たしていつになるだろうか。