ラ・リーガ第1節、バルセロナ対レアル・ソシエダが現地時間15日に行われ、4-2でホームチームが勝利している。リオネル・メッシ退団後初の公式戦ということもあり、サポーターには少なからず不安もあったはずだが、新チームは見事にそれを跳ね除けた。(文:小澤祐作)
不安を跳ね除けソシエダを圧倒
欧州の各クラブは“新シーズン”を迎えているが、バルセロナに関しては“新時代”を迎えたと言っていいだろう。ご存じの通り、クラブ歴代最多出場記録やクラブ歴代最多得点記録保持者であり、これまでいるのが「当たり前」だったリオネル・メッシという偉大な男が、2020/21シーズンをもってチームを離れたからだ。
【今シーズンのバルセロナはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
そんなバルセロナは現地時間15日、ラ・リーガ第1節でレアル・ソシエダと激突した。彼らにとって、これがメッシ退団後初の公式戦となる。カンプ・ノウに足を運んだ約2万人のサポーター、そして画面の前でその姿を見守るサポーター共に、背番号10がいないことに対する不安は少なからずあったはずだ。
しかし、結果的に新チームはその不安を見事に跳ね除けたと言えるだろう。
就任2年目を迎えたロナルド・クーマン監督は4-3-3を採用した。センターバックにはジェラール・ピケと新加入エリック・ガルシアが並び、疲労の影響が懸念されていたペドリも先発。3トップは右にアントワーヌ・グリーズマン、左にマルティン・ブライスワイト、そして中央に新加入メンフィス・デパイである。
バルセロナは立ち上がりからテンション高く臨み、ペースを握り続けた。とくに目立っていたのは攻守の切り替えの早さで、ソシエダはシュートまで持ち込むことはおろか、ゴール前まで侵入することすら苦労していた。
ボールを持てばフィールドプレーヤー10人全員が動きを止めず、テンポよくパスを回す。ソシエダのプレスは厳しかったが、簡単に捕まることはなかった。
そんな中バルセロナは19分に先制。デパイのフリーキックから最後はピケが頭で押し込んでいる。クーマン監督もこれには喜びを爆発させていた。
その後もバルセロナは集中力を切らすことなく、流れを掴み続ける。ソシエダはファーストシュートを放つまで、実に30分もの時間を費やしていた。
バルセロナはアディショナルタイムにブライスワイトが点を奪い、前半を2-0で終えている。支配率は60%を超え、シュート数9本で2点、ソシエダには枠内シュートを許さなかった。