プレミアリーグ第1節、マンチェスター・ユナイテッド対リーズが現地時間14日に行われ、5-1でホームチームが大勝している。鬼才マルセロ・ビエルサ監督率いる曲者相手に、なぜマンUはこれほど圧倒できたのだろうか。(文:本田千尋)
満員のサポーターの前で大勝
“鬼才”らしからぬ杜撰な守備があった――。
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現地時間14日に行われたプレミアリーグの開幕戦。満員の観衆が戻ったオールド・トラフォードを、オーレ・グンナー・スールシャール監督は「魔法」と形容した。ノルウェー人の指揮官は「この雰囲気は特別な競争力とエネルギーを与えてくれる」と言う。
“夢”を取り戻した劇場で、マンチェスター・ユナイテッドはリーズを5-1で圧倒。ホーム・アドバンテージの風を翼に受けた“赤い悪魔”は、敵のマンツーマン気味のディフェンスやフィジカルをゴリ押しするサッカーにややてこずるところもあったが、メイソン・グリーンウッドの個の力やブルーノ・フェルナンデスの技術で上回り、マルセロ・ビエルサ監督率いる異色のチームに大勝した。
75分には新加入のジェイドン・サンチョもデビュー。今後、同じく新加入のラファエル・ヴァランや東京五輪(東京オリンピック)に出場したエリック・バイリー、入国後隔離期間が終わったばかりのエディソン・カバーニ、負傷離脱中のマーカス・ラッシュフォードといった戦力が厚みをもたらすことを踏まえれば、決して陣容が万全ではない中での快勝は最高の滑り出しだったと言えるだろう。
それにしてもなぜ、マンUはリーズに5ゴールも叩き込んで圧勝することができたのだろうか。オールド・トラッフォードの「魔法」のような「雰囲気」を味方にしたことと、グリーンウッド、B・フェルナンデス、ポール・ポグバといった選手たちの個の力で上回ったことだけが、大勝の要因なのだろうか。
そうしたホームチーム側の要素に、さらに付け加えるとすれば、敵の側にも圧勝の基はあったと言えそうだ。