17位:遅咲きの守護神
【写真:Getty Images】
GK:エミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン代表/アストン・ヴィラ)
生年月日:1992年9月2日(28歳)
市場価格:3500万ユーロ(約42億円)
20/21リーグ戦成績:38試合出場/46失点
それまでアーセナルからのレンタル移籍を繰り返す日々を過ごしていたが、セカンドGKとして残留した2019/20シーズンに光が差し込んだ。ベルント・レノが負傷したことで正守護神の座を掴むと、ここでハイパフォーマンスを披露。FAカップ優勝などに貢献した。その活躍が認められ、昨年にアストン・ヴィラへ完全移籍。1年目でプレミアリーグ全試合に出場するなど、さらに評価を高めることになった。
アルゼンチン代表としても存在感を増す男は、身長195cm・体重88kgという申し分ない体格を誇る。パワフルかつダイナミックな「セービング」は同選手の大きな持ち味で、しっかりと遠くへボールを弾けるので二次攻撃を簡単に受けることがない。また、「ハイボール」に対しても強く、「ハンドリング」エラーなどを犯すことが少ないという点も魅力である。
さらに、大柄な体格には似合わないほど高い足元の技術も持っている。ボールを受けても焦ることはなく、長短を織り交ぜながらパスを冷静に散らす。昨季プレミアリーグではGKながら2本のキーパスを記録しているなど、攻撃面での貢献度の高さは明らかだ。ただ、今やプレミアリーグ屈指のGKとなった遅咲きの28歳は、まだまだ成長を続けていくだろう。
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