【写真:Getty Images】
リーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)は現地時間10日、バルセロナを退団してフリーとなっていたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの加入が決定したことを発表した。メッシの加入によりPSGの戦力アップは間違いないが、マウリシオ・ポチェッティーノ監督はスター軍団をどのように起用するのだろうか。
リーグ・アンは既に開幕しており、8日の開幕戦でPSGは勝利している。4-4-2の布陣でキリアン・ムバッペとマウロ・イカルディが2トップに並び、新加入のジョルジニオ・ワイナルドゥムも先発している。
今夏にコパ・アメリカ(南米選手権)とユーロ(欧州選手権)が行われたことで、一部の選手はチームへの合流が遅れていた。ブラジル代表のネイマールやマルキーニョス、アルゼンチン代表のアンヘル・ディ・マリアらはコパ・アメリカで決勝まで戦い、チームへの合流は開幕直前。ユーロ決勝を戦ったイタリア代表のジャンルイジ・ドンナルンマとマルコ・ヴェラッティも開幕戦を欠場している。
GKはドンナルンマが加入したことで激戦区へと変わった。34歳のケイラー・ナバスがこれまで正GKを務めており、セビージャの正GKを務めたセルヒオ・リコも控えている。センターバックにはセルヒオ・ラモスが加わり、プレスネル・キンペンベ、マルキーニョス、アブドゥ・ディアロ、ティモ・ケーラーらが並ぶ陣容。キンペンベとセルヒオ・ラモスが中心となり、マルキーニョスが中盤に回ることも考えられるだろう。
右サイドバックには新加入にアシュラフ・ハキミ、左サイドバックはライヴィン・クルザワで、左膝前十字靭帯断裂の怪我から復帰を目指すフアン・ベルナトとポジションを争うことになりそうだ。
中盤はマルキーニョス、ダニーロ・ペレイラ、ヴェラッティ、アンデル・エレーラ、イドリッサ・ゲイェといった既存戦力に加え、攻守に万能なワイナルドゥムが加わった。マルキーニョスをアンカーに置き、インサイドハーフを2人並べる形が基本になるだろうか。豪華な顔ぶれが並ぶFW陣を最大限に活かすならば、センターハーフを2枚にする4-4-2という布陣も考えられる。
3トップであれば、右からメッシ、キリアン・ムバッペ、ネイマールという夢のような布陣を見ることができるだろう。4-4-2の場合はメッシとムバッペを2トップに置き、サイドハーフにディ・マリアとネイマールが配置される。ネイマールとディ・マリアをサイドハーフに置く形はトーマス・トゥヘル監督時代にも見られ、「ファンタスティック・フォー」と呼ばれた。
メッシはつかの間のオフを過ごしていたところで、ベストメンバーが揃うのはもう少し先になりそうだ。大型補強の陰で、イカルディやナバス、エレーラは出場機会が大幅に減る可能性もある。ポチェッティーノ監督がスター軍団をどのように操縦するのかに注目が集まる。