【写真:Getty Images】
川崎フロンターレに所属していたU-24日本代表MF三笘薫は、イングランド・プレミアリーグのブライトンへ完全移籍した上で、ベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへレンタルされることが発表された。三笘がプレーするユニオンとはどのようなクラブなのだろうか。
【今シーズンの欧州サッカーはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
A代表でのプレー経験がない三笘は英国の労働許可証を取得することができず、すぐにプレミアリーグでプレーすることは不可能。そのため、ブライトンの会長であるトニー・ブルーム氏が保有するクラブであるユニオンへのレンタルという形が取られることになる。
「彼の成長の一環としてユニオン・サン=ジロワーズへレンタルすることを決めた。欧州サッカーに順応し、異なる環境で力を試すためだ。今後1年間の彼の成長を楽しみにしている」とブライトンのダン・アシュワースTD(テクニカルディレクター)は三笘の獲得とレンタルについてコメントしている。
ユニオン・サン=ジロワーズはベルギー1部リーグでアンデルレヒトとクラブ・ブルッヘに次ぐ11回の優勝を達成している名門。とはいえ11回の優勝は1903年から1935年にかけてのものであり、歴史はあるが近年は下部リーグに沈んでいたクラブだった。
一時は4部リーグにまで転落し、その後も2部や3部を行ったり来たりしていた。だが過去数年は2部で上位争いをし、昨季は2部優勝。1972/73シーズン以来、実に48年ぶりとなるトップリーグ復帰を果たした。
そして迎えたシーズン開幕戦では、いきなり強豪アンデルレヒトをアウェイで破る番狂わせを起こした。第2節では昨季王者クラブ・ブルッヘに0-1で敗れたものの、先週末の第3節は鈴木武蔵の所属するKベールスホットVAに3-0で快勝し、ここまで2勝1敗で勝ち点6。まだ序盤戦ではあるが得失点差で首位に立つという波乱を巻き起こしている。
2部で優勝した昨季からチームを率いているのは55歳のフェリーチェ・マッズ監督。シャルルロワでは森岡亮太と、ヘンクでは伊東純也と一緒に仕事をした時期もあった。
Jリーグでルーキーイヤーから規格外の活躍を見せ、東京五輪(東京オリンピック)でも高いポテンシャルを示した三笘。欧州挑戦の第一歩となるベルギーの地でもその力を発揮できることを期待したい。
【了】