3位:GKの常識を覆した男
【写真:Getty Images】
GK:マヌエル・ノイアー(ドイツ代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1986年3月27日(35歳)
市場価格:1800万ユーロ(約21.6億円)
20/21リーグ戦成績:33試合出場/42失点
ドイツを代表するGKはすでにベテランの域に達しているが、その能力はまったく錆びついていない。バイエルン・ミュンヘンのチャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献した昨年には、34歳にして初のFIFA最優秀GKに選出されている。マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、ベルント・レノ、ケビン・トラップなど、ドイツには数々の優秀なGKが出てきているが、今なお代表でも不動の存在となり続けている。
元日本代表DF内田篤人とチームメートだったということもあり、日本人にも良く知られている守護神の最大の武器と言えば守備範囲の広さだ。ピンチと見れば恐れることなくペナルティーエリアを飛び出し、ボールをクリア。あるいは、足元の「テクニック」の良さを活かしマイボールへと繋げてしまうことが珍しくない。そのスタイルは、ゴール前にどっしりと構えシュートを止める、というそれまでのGKの常識を大きく覆したと言えるだろう。
もちろん「反射神経」や「ポジショニング」、「セービング」もハイレベル。至近距離弾を平気な顔で防いだり、片手一本でピンチを脱するなど、超がつくほどのビッグセーブを披露するシーンは今もよく目立っている。昨季にはオリバー・カーンを抜き、ブンデスリーガ歴代最多クリーンシート数を記録することになったが、まだまだトップレベルで身体を張り続け、さらにその数字を伸ばしていくことだろう。
【次ページ】2位:先輩ノイアーに劣らぬ能力