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【写真:Getty Images】
遠藤航(背番号6)
今大会成績:6試合出場/0得点0アシスト
評価:A
昨季ブンデスリーガのデュエルキングになった男がオーバーエイジ(OA)として参加し、ほぼフル稼働している。1対1の強さはやはり抜群で、今大会では縦への推進力も何度も目立っていた。とくに、グループリーグ第2節U-24メキシコ代表戦の活躍は圧巻で、試合後に内田篤人からは「個人的なMVP」と評価されていた。疲労がピークに達した3位決定戦、U-24メキシコ代表戦では3失点に絡むなど崩れてしまったが、この背番号6がいなければベスト4入りはなかった。A評価は妥当だろう。
久保建英(背番号7)
今大会成績:6試合出場/3得点1アシスト
評価:A
日本中から大きな注目を浴びた20歳のレフティーは一言でいえば「流石」だった。日本人史上初のグループリーグ3試合連続ゴールを記録するなどいきなり歴史を塗り替え、決勝トーナメントでは得点こそなかったが、そのドリブルや繊細なパスは相手にとって間違いなく大きな脅威となっていた。最終的な成績は6試合3得点1アシストで、チームにおいて最も多くゴールに絡んだ存在に。攻撃の核として、ハードなスケジュールの中、最後までその役割を全うしていた。
田中碧(背番号17)
今大会成績:6試合出場/0得点1アシスト
評価:A
遠藤航と全試合でコンビを組み、ほぼフル稼働している。多くの運動量を求められるボランチというポジションでこのハードスケジュール…体力的には相当厳しかったはずだが、最後までよく足を動かし攻守に奮闘した。とくに、疲労がピークの準決勝U-24スペイン代表戦の延長戦にドリブルでぐんぐん前へ進み、鋭い縦パスもズバッと差し込んだ姿には大きな衝撃を受けた。チームとしての結果は残念なものになったが、遠藤とのダブルボランチは大きな称賛を受けるべきだろう。
堂安律(背番号10)
今大会成績:6試合出場/1得点1アシスト
評価:B
背番号10を身に着けたレフティーは今大会全試合でスタメン出場を飾っている。随所でフィジカルの強さを発揮し、久保建英ともコンビネーションの良さをアピール。グループリーグ第2節U-24メキシコ代表戦では1ゴール1アシストを記録と勝利の立役者となった。しかし、全6試合でスタメン出場しながらもゴールはPKによる1点のみと、少し寂しい成績に。選手本人も3位決定戦、U-24メキシコ代表戦終了後に「大会を通じて責任を感じている」とゴールの少なさを悔やんだ。
相馬勇紀(背番号16)
今大会成績:6試合出場/0得点1アシスト
評価:B
名古屋グランパス所属のアタッカーはスタメン出場3回、途中出場3回で全試合でピッチに立つことに。ディフェンスへの参加を怠らず、恐れることなく1対1を仕掛ける姿勢を見せ、緩急を駆使したドリブルが世界相手にもまずまず通用することを証明した。しかし、クロスやシュートなど仕上げのクオリティーを欠いてしまったのは非常にもったいなかった。
三好康児(背番号8)
今大会成績:5試合出場/1得点0アシスト
評価:C
今大会で先発出場したのはグループリーグ第1節U-24南アフリカ代表戦のみ。グループリーグ第3節U-24フランス代表戦では勝負を決定づける貴重な一発を沈めたものの、その他の試合では流れを変える存在になることができず、インパクトを残せなかった。厳しいC評価にせざるを得ない。
三笘薫(背番号11)
今大会成績:3試合出場/1得点0アシスト
評価:C
今大会はコンディションがなかなか整わず、グループリーグ第1節U-24南アフリカ代表戦と準決勝U-24スペイン代表戦の2試合でベンチ外。グループリーグ第3節フランス代表戦はベンチで、その他3試合はいずれも途中出場。合計プレータイムはわずか67分と、当初の期待値を大きく下回った、3位決定戦、U-24メキシコ代表戦のパフォーマンスは際立っていたが、やはり最低評価の域は抜け出せない。