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代表 3年前

恩師が語るU-24スペイン代表の教え子たち。バルセロナ育ち、U-24日本代表戦で注目の5選手【コラム/東京五輪男子サッカー】

シリーズ:編集部フォーカス text by 舩木渉 photo by Getty Images

14歳でバルサを離れても…

ハビ・プアド
【写真:Getty Images】



ハビ・プアド(MF/背番号17)
生年月日:1998年5月25日(23歳)
クラブ経歴:バルセロナ(〜2013)→コルネジャ(2013〜2014)→エスパニョール(2014→2019)→レアル・サラゴサ(2019〜2020※期限付き移籍)→エスパニョール(2020〜)
東京五輪成績:1試合出場/0得点0アシスト

 あまり知られていませんが、プアドはバルサに在籍していたんです。7人制サッカーの一番上、6年生(11歳〜12歳)のカテゴリが、ちょうどAチームとBチームに分かれていて、そこから11人制の次のカテゴリに上がった時に、AとBのチームが1つになります。プアドは11人制のカテゴリに昇格できたのですが、出場機会が多くなく、2年目にコルネジャというバルセロナ市内にある街クラブにレンタル移籍することになり、そこでしばらく過ごした後、エスパニョールへ移籍する形になりました。

 プアドは小さい頃から本当に活躍していましたし、前線で彼の持っているポジティブな要素をすごく発揮していた選手でした。ただ、彼の世代(1998年生まれ)はすごくいい選手が揃っていたんです。もちろん彼自身も優れた選手でしたが、当時の周りにいたチームメイトたちと比べると、なかなか活躍できていなかった選手の1人でした。バルサで試合に出られておらず、「もっと試合に出たい」ということでコルネジャへのレンタル移籍を決断したのです。活躍するためにコルネジャで日々自分にできることを頑張り続けていたら、エスパニョールが目をつけてくれました。

 バルサ時代から複数のポジションに適応できる選手ではありましたが、純粋なウィングかというとそうでもなく、本格的なセンターFWかというとそうでもない。複数の役割をこなせる一方で「ここ」という適正ポジションがないという“特徴”がありました。ただ、彼自身、エスパニョールのユース時代からフィジカルが少しずつ完成してきて、適正ポジションを自分の中で見つけることができて、そこからキャリアがどんどん前に進んでいったのだと思います(※近年は主に左ウィングでプレーし、昨季はエスパニョールの一員としてスペイン2部で37試合に出場し12得点8アシストを記録)。

 プアドがエスパニョールのトップチームまで到達でき、プロの舞台で活躍する姿を見られて非常に嬉しく思います。(レンタル移籍した)コルネジャでもずっと頑張っていたので、腐らず頑張っていれば、しっかりとエリートなレベルまでたどり着けることを彼が証明してくれたのではないかと思います。

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語り手:マルセル(マルセル・サンス・ナバーロ)

マルセル
【写真:Zoomのスクリーンショット】

1982年2月20日生まれ、スペイン・カタルーニャ州サント・アンドレウ・デ・ラヴァネレス出身

指導歴
2008年~2009年 バルセロナU-16 コーチ
2009年~2010年 バルセロナU-15 コーチ
2010年~2011年 バルセロナU-10 監督
2011年~2012年 バルセロナU-12 監督
2012年~2015年 バルセロナU-13 監督
2015年~2020年 バルセロナU-18 コーチ
2020年 パナシナイコスFC コーチ
2021年〜 徳島ヴォルティス コーチ

(取材・構成:舩木渉/取材協力:徳島ヴォルティス)

【了】

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