冨安健洋の不在は痛いが…
GKは準々決勝U-24ニュージーランド代表とのPK戦で活躍し、ベスト4入りの立役者となった谷晃生で問題ないだろう。ハイボールやバックパスの処理など、試合を重ねるごとに安定感は増している。U-24スペイン代表戦ではより忙しくなるかもしれないが、再びチームを救えるかどうか注目したい。
センターバックの一角は吉田麻也。ここまで全試合出場中で疲労の影響がある点は否めないが、頂点を目指すならばやはりこの男を外すことはできない。
その吉田の相棒には板倉滉を推す。冨安健洋が累積警告でこの試合に出られないのはもちろん痛いが、グループリーグ2試合では板倉が冨安不在の穴を問題なく埋めていた。また、吉田との相性も悪くはないため、U-24スペイン代表に対しても大崩れすることはないだろう。
左サイドバックは中山雄太か旗手怜央の選択になるが、守備面を考えると、今大会ここまでディエゴ・ライネスやフロリアン・トバンといった曲者を封じてきた中山を先発で起用した方がいいだろう。スペインにもマルコ・アセンシオやミケル・オヤルサバルなど優秀なアタッカーが揃うが、彼らに対しどこまで“できるか”は日本が決勝へ進むための重要なポイントになりそうだ。
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