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【写真:Getty Images】
遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)
生年月日:1993年2月9日(28歳)※OA
A代表通算成績:28試合2得点
U-24通算成績:8試合1得点
遠藤航はここまで全試合に先発出場。どんなにタフな試合でも顔色一つ変えず、攻守でその強さを発揮しており、抜群の守備力を武器に、相手の攻撃の芽をことごとく潰している。オーバーエイジ(OA:25歳以上)として出場している今大会だが、ボランチでコンビを組む田中碧との連係も試合を重ねるごとに良くなっている。
20/21シーズンの遠藤はブンデスリーガで警告累積により出場停止となった最終節を除く33試合にほぼフル出場。リーグ1位のデュエル勝利数を記録するなど中盤で大きな存在感を発揮した。リーダーシップも評価されており、指揮官からの信頼も厚く、新シーズンからは主将に就任する。東京五輪で結果を残し、良い状態で新たなシーズンを迎えたい。
【写真:Getty Images】
田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)
生年月日:1998年9月10日(22歳)
A代表通算成績:2試合0得点
U-24通算成績:18試合2得点
田中碧は下部組織からプレーしてきた川崎フロンターレを離れ、ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフへ買い取りオプション付きレンタルで移籍することが決まった。A代表のボランチでは、遠藤航や守田英正、橋本拳人が海外へ移籍し成長。さらには川辺駿もスイス1部に移籍し、A代表のボランチ争いもさらに激化となることが予想される。田中もこの海外移籍をステップアップとしたいところだ。
抜群のパスセンスを誇る田中は、守備から攻撃のスイッチを入れることができるボランチだ。U-24南アフリカ代表戦とU-24メキシコ代表にフル出場、U-24フランス代表戦は79分。PK戦までもつれ込んだ準々決勝のU-24ニュージーランド代表戦は90分までプレーし、確かな存在感を示している。田中がいると全体にリズムが与えられ、攻撃が活性化される。同選手の活躍が、決勝進出の行方を左右するだろう。
【写真:JMPA代表撮影】
久保建英(レアル・マドリード/スペイン)
生年月日:2001年6月4日(20歳)
A代表通算成績:11試合0得点
U-24通算成績:17試合7得点
久保建英は今季の前半戦でビジャレアルでプレーしたが、シーズン途中にレンタル契約を解除し、ヘタフェに加入。同クラブでも先発を外れることもあったが、第37節レバンテ戦で決勝ゴールを決め、チームの1部残留に貢献した。ヘタフェでのレンタル期間が終了しレアル・マドリードに復帰となったが、今後の去就は不透明となっている。
ただ、東京五輪での活躍からスペイン各紙がマドリー残留の可能性を報じ始めた。久保は初戦のU-24南アフリカ戦で決勝ゴールを記録。さらにはU-24メキシコ代表戦で堂安律からのボールをダイレクトで合わせて今大会2ゴール目。それだけではなく、U-24フランス代表戦でも先制ゴールをあげ、日本人選手初の五輪3戦連続ゴール記録者となった。鬼門となる準決勝では、準々決勝後に久保自身が口にしたように、150%での活躍に期待がかかる。