【写真:Getty Images】
U-24日本代表の中心選手として、東京五輪(東京オリンピック)で期待以上の活躍を見せているMF久保建英。そのパフォーマンスによって、所属クラブのレアル・マドリードには予想外の悩みが生じているのかもしれない。
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東京五輪のスター候補の一人として期待の大きかった久保は、グループリーグで3試合連続ゴールを記録するなどU-24日本代表の快進撃をけん引。ビジャレアルとヘタフェで苦戦した過去1年間を払しょくするかのように躍動し、スペインなど海外メディアでも改めて評価を高めている。
『ユーロスポーツ』スペイン語版は30日付記事で、その久保の「爆発」によってマドリーに「予想外のジレンマ」が生まれていると伝えた。今後の移籍市場での久保の扱いについて迷いが生じているとの見方だ。
EU外外国人枠の空きがないなどの事情でマドリーに残留することが難しい久保は、来季もまた他クラブへレンタルされることが有力視されていた。だが五輪での活躍により市場価値が高まったことで、マドリーは久保を売却する選択肢も考慮に入れ始めているという。
レンタルからマドリーに復帰することなく他クラブへ売却された選手として、ボルシア・ドルトムントへのレンタルを終えたあと昨夏インテルへ完全移籍したモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(今年夏にはパリ・サンジェルマンへ移籍)の例も挙げられている。同様に、久保の獲得に手を挙げるクラブが現れたとすれば、マドリーはある程度の移籍金を得られることが見込まれる。
マドリーが今夏に補強を行わないと見込まれることもあり、外国人枠の問題が解消できれば久保をチームに残すことも選択肢のひとつになり得るとみられている。あるいは、当初の予定通りレンタルに出すのであれば、現時点ではレアル・ソシエダが有力な移籍先候補と伝えられている。
U-24日本代表は31日から決勝トーナメントの戦いをスタートさせる。久保がさらなる活躍で日本をメダルに導いたとすれば、マドリーは今後の扱いについてさらに頭を悩ませることになるかもしれない。
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