なでしこジャパンは終戦。両者の差はどこに?
――なでしこジャパンは1-3で敗れて、この大会を後にすることになりました。スウェーデンとの差はどこにあったのでしょうか。
「両者の差はそれぞれのチームが主導権を握っていた時間帯に得点できたかというところでしたね。日本も良く戦ったと思うけど、全体的にはスウェーデンが上回った」
「ただ、負けてしまったことは恥ではありません。スウェーデンは非常に強いチームで、優勝の本命に違いない。全部の試合を観ているけど、技術的にも戦術的にも精神的にもスウェーデンが最強です」
――なでしこジャパンがトップレベルに立つためには何が足りないのでしょうか。
「それは難しい質問だね! いろいろあると思いますが、1つは世界的な(舞台で戦う)選手の層を厚くしないといけないと思います。いい選手はたくさんいますが、タイトルを獲るためには上のレベルの選手が2人、3人、4人と必要です」
「2011年は澤穂希、宮間あや、鮫島彩、川澄奈穂美、大野忍、永里優季などがいましたね。このメンバーは本当に強かった。でも最近も出てきていると思います」
「オリンピックは敗退になりましたが、この先にいろんな挑戦がある。WEリーグも始まるし、このチームと日本の女子サッカーのこれからの成長を楽しみにしています」
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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