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【写真:Getty Images】
岩渕真奈(背番号10)
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
生年月日:1993年3月18日(28歳)
代表通算成績:80試合36得点
間違いなくなでしこジャパンのエースと呼べるのは岩渕真奈だろう。東京五輪メンバーではW杯で優勝を経験したのは熊谷紗希と岩渕だけ。当時18歳の岩渕は、澤穂希や川澄奈穂美、岩清水梓など日本代表を引っ張った先輩たちの背中を見ていた。今回の五輪では澤が背負った背番号10をつけ、エースとしてチームを引っ張ることが求められる。同選手は2017年6月にバイエルン・ミュンヘンからINAC神戸レオネッサに移籍。そして、WEリーグを戦う同クラブでのプレーではなく、海外への再挑戦を選択した。昨年12月からアストン・ヴィラでプレーし、いきなり主力として活躍。新シーズンからはイングランドの強豪アーセナルでプレーすることになった。岩渕の特徴は何と言ってもテクニック。ドリブル、シュート、パスとどれを取っても世界レベルだ。フィジカルはやや劣るが、それでも最高レベルのテクニックでカバー。長谷川唯や菅澤優衣香などとの連係も抜群だ。初戦のカナダ戦では同点ゴールを決め、日本を敗戦から救った。イギリス戦では80分からの途中出場。チリ戦ではポストプレーで田中美南のゴールをアシスト。日本のエースが強敵スウェーデン相手に爆発できるかが、鍵を握るかもしれない。
【写真:Getty Images】
田中美南(背番号11)
所属クラブ:INAC神戸レオネッサ
生年月日:1994年4月28日(27歳)
代表通算成績:49試合20得点
田中美南は昨年1月に下部組織から在籍していた日テレ・ベレーザ(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)を離れ、INAC神戸レオネッサに電撃移籍。リーグ戦で12得点を記録したが、チームはリーグ2位。目標の優勝には届かなかった。日本初の女子プロサッカーリーグが9月に開幕することになり、それまで公式戦がないことから田中は海外移籍を選択。今年6月末まで女子ブンデスリーガ1部のレバークーゼンへレンタル移籍となった。シーズン途中の加入となったが、リーグ戦では4ゴールを記録している。田中は抜群の決定力を誇るFWだ。なでしこリーグでは2016年から4年連続で得点王、ベストイレブンは2015年から6年連続、最優秀選手は2018年、2019年の2年連続で受賞した。田中の特徴はDFラインの裏のスペースへ抜け出すことができる抜群のスピードだ。裏へ抜け出すと、一瞬で相手を置き去りにする。初戦のカナダ戦ではPKを外し自身も悔しい思いもしたが、それを取り返すかのようにチリ戦では値千金の決勝ゴール。高さで劣る相手に田中のスピードが活きることは間違いない。スウェーデン戦で2試合連続のゴールを記録できるか注目だ。