遠藤航はできれば温存したい
ダブルボランチの一角はこれまで遠藤航が絶対的存在として君臨してきたが、同選手はU-24南アフリカ代表戦でイエローカードを提示されている。もちろん超重要な戦力なのだが、勝っても累積により準々決勝に出られないという最悪の事態は避けたいので、U-24フランス代表戦はできれば温存を勧めたい。
そこでボランチ起用に推すのは板倉滉だ。遠藤のような圧倒的な推進力などはないものの、対人戦の強さは非凡。よりフィジカルに長けた選手の多いU-24フランス代表に対しても、粘り強く戦ってくれるはずだ。
ボランチのもう一枚は田中碧。U-24南アフリカ代表戦、そしてU-24メキシコ代表戦で連続スタメン起用され、攻守で奮闘してきた。U-24フランス代表戦でももちろん同様の働きが求められる。ただ、田中もイエローカード一枚をすでに貰っている。2枚目だけには気を付けなければならない。
2列目は右から堂安律、三好康児、三笘薫でどうだろうか。
久保建英が2試合連続スタメンを張り攻守においてかなり走っていたため、ここで思い切った温存をしてもいいだろう。トップ下に三好康児を起用し、右サイドハーフは堂安律。ただ堂安に関してもここまで2試合続けてのスタメン出場となっているので、後半のどこかで久保や他の選手との交代があってもいいはずだ。
そして左サイドハーフは三笘薫。同選手は怪我の影響でグループリーグ2試合を欠場していたが、どうやら回復したよう。緩慢な守備が目立つU-24フランス代表に対し、彼の切れ味鋭いドリブルが通用する可能性は十分と言えるだろう。また、こちらもスタメンに推す田中との“川崎フロンターレコンビ”(田中はデュッセルドルフへの移籍が決まったが)の連係に期待したい。
ワントップに推薦するのは上田綺世だ。過去2試合は林大地が攻守において献身的に働き評価を高めてきたが、上田にはストライカーとしてより得点という部分にこだわってほしいところ。オフ・ザ・ボールの巧みな動き出しやポジショニングの良さを武器に、U-24フランス代表の守備を攻略したい。
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