アスリート能力抜群のCB
【写真:Getty Images】
DF:ジェローム・ボアテング(元ドイツ代表)
生年月日:1988年9月3日(32歳)
市場価値:850万ユーロ(約10億円)
最終所属:バイエルン・ミュンヘン
20/21リーグ戦成績:29試合出場/1得点1アシスト
ドイツが誇る世界最高峰のセンターバックと言っていいだろう。21歳でマンシャフト(ドイツ代表の愛称)の一員になると、以降ヨアヒム・レーブ監督の下で長くプレー。サッカー選手憧れの舞台であるワールドカップには3大会出場し、2014年ブラジル大会では全試合でスタメン起用されているなど、1990年イタリア大会以来となる優勝に大きく貢献していた。
クラブキャリアは長くバイエルン・ミュンヘンに捧げている。2019/20シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献し、2020/21シーズンはリーグ戦で29試合に出場するなど、最近も主力として活躍していた。しかし、今年4月にスポーツ・ディレクターのハサン・サリハミジッチ氏が「ジェロームの契約は今夏で満了となる。延長はない。これは、監督含めた経営陣の共同決定だ」と発言。選手本人もこれを理解したとされており、今月よりフリーの身となっている。
そんなドイツのセンターバックにはイタリアクラブやヘルタ・ベルリンからの興味が噂されているが、未だ具体的な話は出てきていない。ただ、いずれにしてもアスリート能力抜群で足元のスキルも水準以上とCBとしての総合能力が高い32歳を欲しがるクラブは、非常に多いのではないだろうか。
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