U-24日本代表は25日、東京五輪(東京オリンピック)男子サッカー・グループステージ第2節でU-24メキシコ代表と対戦し、2-1で勝利した。序盤に2点をリードしたが、退場者を出したメキシコに1点を返されてしまう。試合運びの問題は第1戦から繰り返されている。(文:西部謙司)
U-24日本代表にメダルを狙う力はあるのか?
10分間で2ゴールとれたのが大きかった。プレースタイルの似ているU-24日本代表、U-24メキシコ代表はどちらも思いどおりの展開に持っていけていない。力関係は五分五分。むしろ後半はメキシコのペースとなり、10人の相手に1点を返された試合運びのまずさは相変わらずだった。
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ただ、メキシコと互角の内容だったのはポジティブで、現実的にメダルを狙う力があることを示している。
どちらも丁寧なパスワークと敵陣でのハイプレスを基調としているが、どちらも相手のハイプレスを外し切れない。互いに高いディフェンスラインなので、その裏をどちらがつけるかという展開になった。
立ち上がり20秒でメキシコが裏に抜け出すがラストパスが合わず。U-24日本代表もこの試合で獅子奮迅の活躍をみせた遠藤航のボール奪取からアウトサイドでの縦パスで相馬勇紀を走らせる。そして、酒井宏樹の縦パスで抜け出した堂安律のクロスを、久保建英がDFより一瞬速く左足のアウトで合わせて先制する。
さらに田中碧のボール奪取からショートカウンター発動、相馬の突破からのクロスは林大地が空振り、堂安もシュートへ持っていけなかったが、VARが入って相馬へのレイトタックルがファウルと判定されてPKを得た。これを堂安が冷静に中央へ決めて2-0。PK判定についてはVARの恩恵といえる。
どちらも自陣からビルドアップしようとするが、なかなかハーフウェイラインを越えられない。30分ぐらいからU-24日本代表の守備がリトリートにシフト、メキシコがボールを支配して攻め込む流れになった。