MF
【写真:Getty Images】
籾木結花(背番号15)
所属クラブ:OLレインFC(アメリカ)
生年月日:1996年4月9日(25歳)
代表通算成績:38試合14得点
「ニコル」というミドルネームを持つ籾木結花は米国・ニューヨーク出身。2009年に日テレ・ベレーザ(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)の下部組織に入団。各年代別の代表にも選出されており、2012年のU-17女子ワールドカップに出場。続く2016年のU-20女子ワールドカップでは日本の3位入りに貢献している。2012年にトップチームに昇格した籾木はベレーザの連覇や皇后杯3連覇、リーグ杯優勝などに貢献してきた。そして昨年5月にアメリカNWSL(ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ)のOLレインへ完全移籍。だが新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中止されたことなどもあり、スウェーデンのリンシェーピングFCへレンタル移籍となった。昨季は負傷によりスウェーデンでは1試合の出場にとどまったが、今季もリンシェーピングへレンタルされることが決まっている。籾木は153cmと小柄ではあるが、抜群のテクニックを誇るMFだ。右サイドを主戦場とし、ドリブルやパスでチャンスを演出する。また、右サイドからの利き足である左足シュートは一級品。様々なタイプのシュート蹴ることができる。東京五輪本大会で”ニコル”は飛躍することができるだろうか。
【写真:Getty Images】
中島依美(背番号7)
所属クラブ:INAC神戸レオネッサ
生年月日:1990年9月27日(30歳)
代表通算成績:87試合14得点
中島依美は高倉ジャパンに欠かせない存在だ。高校卒業後の2009年にINAC神戸レオネッサに入団。加入初年度から出場機会を与えられ、2年目から主力に定着した。2010年のU-20女子ワールドカップに出場した中島は3試合全てにフル出場を果たすも、日本はグループリーグ敗退となった。中島は2011年のワールドカップ、続くロンドン五輪のメンバーには選出されなかったが、その後徐々に代表にも定着。2019年の女子ワールドカップに出場した。中島の特徴は正確無比なキックだ。抜群のテクニックを武器に長短のパスを使い分け、味方のチャンスを演出することができる。また、正確なキックを持つ中島のセットプレーはなでしこジャパンの武器となるはずだ。自身初の五輪で金メダル獲得を目指す。
【写真:Getty Images】
杉田妃和(背番号6)
所属クラブ:INAC神戸レオネッサ
生年月日:1997年1月31日(24歳)
代表通算成績:23試合2得点
今季からINAC神戸で背番号10を背負う杉田妃和は、復帰を果たした星川敬監督のもとFWとして起用されている。WEリーグプレシーズンマッチでは全試合にFWとして先発出場。ゴールこそなかったものの、抜群のボールキープ力を発揮。4戦全勝&全試合クリーンシートに貢献した。杉田も各年代別の代表に選出されており、2014年のU-17女子ワールドカップ優勝と2016年のU-20女子ワールドカップ3位入りに貢献。両大会で大会最優秀選手を獲得した。2018年8月になでしこジャパンデビュー。2019年の女子ワールドカップ出場を果たした。杉田の特徴はリーチを活かしたキープ力で、FWでも中盤の底でも簡単にはボールを失わない。また、長短のパスを使い分けることができ、味方のチャンスを演出することができる。さらに守備能力も高く、中盤で相手の攻撃の芽を摘むことができる。初戦のカナダ代表戦は途中出場ながら、相手に傾いた流れを変えインパクトを残した。自身初の五輪で飛躍を誓う。
【写真:Getty Images】
長谷川唯(背番号14)
所属クラブ:ACミラン(イタリア)
生年月日:1997年1月29日(24歳)
代表通算成績:47試合9得点
年代別の日本女子代表に選出されてきた長谷川唯は、年代別の代表も指導してきた高倉麻子監督のサッカーを体現する高倉チルドレンと呼ぶに相応しい選手だ。2014年に行われたU-17女子ワールドカップでは中心選手として活躍し、日本の優勝に貢献した。高倉監督の戦術に対する理解度も高い。長谷川の特徴は、やはり技術に裏打ちされたドリブルだ。細かいタッチで狭いスペースでも突破でき、シュートまで繋げることができる。長谷川は下部組織時代からプレーしてきた日テレ・ベレーザ(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)を離れ、今年1月にイタリアのACミランへ加入。同クラブのセリエA2位入りとクラブ史上初のUEFA女子チャンピオンズリーグ(WCL)出場権獲得に貢献した。そんな長谷川にはバルセロナやパリ・サンジェルマン(PSG)など女子の強豪チームが熱視線を送っているという噂がある。東京五輪で活躍を見せれば、複数のビッグクラブが争奪戦を繰り広げることになるかもしれない。