【写真:Getty Images】
U-24南アフリカ代表は22日に迎える東京五輪のグループステージ初戦に向けて窮地に立たされている。
【今シーズンのJリーグはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
来日後にチーム内で含む新型コロナウイルスの陽性者が3人発生。さらに濃厚接触者が選手とスタッフで合わせて18人いることが判明した(当初の発表では21人だったが、のちに18人に修正された)。
Jリーグなどと違い、東京五輪では相手チームの了解を得た上で開始6時間前のPCR検査で新型コロナウイルスの陰性が確認できれば濃厚接触者でも試合に出場できる。とはいえグループステージの初戦、U-24日本代表戦の開催が危ぶまれる状況だった。
もし直前でも出場可能選手が13人を下回れば、そのチームは不戦敗になってしまう。しかし、現時点で試合開催そのものは可能なようだ。
20日に公式記者会見に臨んだU-24南アフリカ代表のデイビッド・ノトアネ監督は「もちろん新型コロナウイルスは我々の準備に影響した。我々は東京に連れてきた2人のキープレーヤーが隔離状態に置かれている。だが、残りの選手たちは問題ない」と明かした。他の選手たちは毎日検査を受け「100%陰性だった」という。
「1日のほとんどを自室で過ごさねばならず、外出できるのは午後の練習だけだ。しかし、チームとして木曜日(22日)には試合ができる。大会から締め出されるという最悪のシナリオは回避した」
ノトアネ監督はこのように日本戦開催が可能であるとの見解を示している。というのも「(17日に)モロッコでのアフリカチャンピオンズリーグ決勝を終えたカイザーチーフスの2選手が到着し、現時点で17選手が起用できる」状況だからだ。
記者会見前に行われた2度目のチーム練習には、監督の言葉通り17選手が参加したという。もともとU-24南アフリカ代表は19人の構成で東京五輪に参加予定で、選手に2人の新型コロナウイルス陽性者が出ている現状と指揮官の説明の整合性も取れている。
「試合に参加できるだけの十分なメンバーが揃っている。オリンピズムの精神にのっとり、大会に参加できるこの機会に感謝したい」
ノトアネ監督は十分な調整ができていない難しい状況でありながら、「日本代表はホームなので、自分たちの国の人々を失望させたくないだろう。(グループステージ敗退に終わった)2016年のリオ五輪以上のものを証明したい」と意気込んでいた。森保一監督率いるU-24日本代表にとっても、初戦を戦えないという最悪の状況は回避できそうだ。
【了】