【写真:Getty Images】
U-24日本代表にとって重要な選手の1人であるMF三笘薫は、東京五輪開幕を目前に控えた19日の練習も別メニューでの調整を強いられている。
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川崎フロンターレの一員として参加したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のウズベキスタン遠征中に右太ももの違和感を訴え、それを抱えたままU-24日本代表に合流。徐々にトレーニングの強度は上がってきているが、チームの全体練習には混ざれていない。
20日にオンラインでの取材に応じた三笘は、自身の現状について「全体練習に入っていない状況ですけど、予選リーグの試合には間に合うかなという状態です」と明かした。さすがに22日に予定されているU-24南アフリカ代表との初戦には間に合いそうにないが、全体練習への合流も近いようだ。
まだ「試合をしてみないとわからない部分が多くある」とはいうものの、「ACLの試合をやっていたので、そこまで下がっていないと思う」とコンディション面に不安は少ない。現時点での感触は「60~75パーセントくらい」だという。
とはいえ焦りは「もちろんある」と三笘は語る。「初戦からフルコンディションで持っていきたいと常に思っていたので、ACLに行って、なかなかそういう状況を作れなかったのは自分自身、良くなかったところがある」と反省しているところだ。
それでも「ここで焦っても意味がないところがあるので、しっかり1日1日、少しずつコンディションを上げることに集中したいと思います」と、地道に復帰を目指していく構えだ。
冒頭で述べた通り、試合への復帰はグループステージ期間中になりそう。三笘は「一番ベストな状態で入ることがチームにとってもベストだと思うので、そこは監督やスタッフ陣と話し合いながらやっていきたい」と、あくまで慎重な姿勢を崩していない。
万全の状態でピッチに立ってこそ、切れ味鋭いドリブル突破や正確なフィニッシュでチームの勝利に貢献できる。
「(これまで代表では力を発揮しきれず)いろいろな人を見返してやりたいという気持ちもありますけど、自分のサッカー人生の中でこういう大きな大会はあまり多くないので、そういったところで自分がどれだけできるのかは楽しみにしていますし、いろいろな人が見てくれる大舞台なので、自分のプレーを出して元気を与えられればなと思っています」
三笘の口調や醸し出す雰囲気からは、大会中の復帰への自信と決意が伝わってきた。海外移籍も噂されるなかで迎える東京五輪。金メダル獲得のためには、川崎フロンターレで猛威を振るった背番号11の爆発力が不可欠だ。
(取材・文:舩木渉)
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