【写真:Getty Images】
ちょうど10年前の今日、日本のサッカーが初めて世界の頂点に立った。なでしこジャパン(日本女子代表)を初の世界制覇に導いた象徴的場面といえば、やはり延長後半終了間際に生まれた澤穂希の劇的同点ゴールだ。
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ドイツで開催された2011年FIFA女子ワールドカップで快進撃を見せ、初の決勝進出を果たしたなでしこジャパン。2011年7月17日(日本時間18日)に開催された決勝では、ワールドカップでも五輪でも圧倒的な戦績を残してきた強豪アメリカ女子代表と激突した。
決勝はやはり苦しい戦いとなったが、後半に入って先制点を許しながらも追いついて延長に持ち込む。延長前半にはアビー・ワンバックのゴールで再びリードを許し、なでしこジャパンはあと一歩でタイトルを逃すかに思われた。
だが後半も残りわずかとなった117分、日本サッカー史上に残る歴史的ゴールが生まれる。左CKから宮間あやの上げたクロスに澤が飛び込み、右足アウトサイドで後方に流す難易度の高いキックでシュートを放つと、相手DFにも当たったボールがホープ・ソロの守るゴールを打ち破った。
2-2でもつれ込んだPK戦を見事に制し、なでしこジャパンは男女通して日本初、アジア初となるフル代表のワールドカップ制覇という偉業を達成。澤はこのゴールで大会得点王にも輝き、この年の女子バロンドールも受賞することになった。
世界制覇から10年を経て、なでしこジャパンは自国開催となる五輪の戦いに臨む。当時を知るメンバーは熊谷紗希と岩渕真奈の2人のみとなったが、再びこの国に歓喜をもたらしてくれるだろうか。