4戦連続ゴールの背番号10が放つ輝き
林大地が競って落としたボールを堂安、久保、相馬勇紀とつないでクロスに持ち込んだ前半21分のチャンスメークを皮切りに、2人が絡むシーンが徐々に増えていく。久保が機を見てドリブル突破を仕掛け、堂安も高いポジションを取るなど、序盤に比べて着実にゴールへと近づいていった。
そして迎えた前半42分。左ワイドの位置でボールを受けた久保が、体を寄せてきたマルティン・スビメンディをなぎ倒して前線へ侵入。相馬もペナルティエリア内に走り、ボールを受ける態勢に入った。この動きに相手守備陣が釣られるのを見逃さなかった堂安は、右から一気に飛び出し、久保のマイナスのクロスに呼応し、左足を一閃。体を投げ出したセバージョスもGKウナイ・シモンも止められず、シュートは豪快にネットを揺らす形になった。
「行けそうな時は入り切るというのを意識していた中で、建英からボールが来た。前半にシュートを1本も打てなかったので、1本思い切ってコースを狙った。『1本思い切って打ってみよう』という結果がいいところに行ったと思うし、マイナスからのシュートというのは練習していたので、結果になってよかった」と背番号10をつけてから4戦連発のエースは力を込めた。
彼の6月シリーズから得点は、久保との連係から挙げているのが大半。そこも1つ、特筆すべき点だ。
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