久保建英は警戒されるはずだが…
ダブルボランチはU-24ホンジュラス代表戦に引き続き遠藤航と田中碧のコンビでいいだろう。
オーバーエイジ(OA)の一人である遠藤は12日のゲームでも鋭い寄せからチャンスを作るなど躍動。改めて中盤に不可欠な存在であることを世に知らしめた。U-24スペイン代表との一戦ではそれほど長くピッチには立たないはずだが、やはり技術力のある相手を前にどのような働きぶりをするかは見ておきたい。
田中もU-24ホンジュラス代表戦で活躍した一人。よく動きよくボールに触れ、的確かつテンポよくパスを捌いていた。U-24スペイン代表を前に立ち上がりからバタつかないためにも、中盤に落ち着きをもたらせる田中をスタートから起用する意味は決して小さくないはずだ。
右サイドハーフは背番号10を身に着ける堂安律。U-24ホンジュラス代表戦では2ゴールを挙げ勝利の立役者になるなど、攻撃を牽引した。U-24スペイン代表との一戦でも決定的な仕事を果たせれば、本大会に向けさらに勢いがつきそうだ。
トップ下には久保建英を推す。U-24スペイン代表も同選手のことはよく知っているはずで、当然ながら警戒してくるだろう。その中で、レフティーはどれだけ機能するのか。本大会でも攻撃の核となるだけに、限られた時間だろうが強豪相手に力を試す機会は与えるべきだ。
左サイドハーフは三笘薫が別メニュー調整を続けているため、相馬勇紀の起用を提案したい。U-24ホンジュラス代表戦では途中出場ながらアシストを記録するなど、森保一監督の期待に応えた。豊富な運動量と走力を活かした縦突破が欧州の強豪国にも通用すれば、チームにとっても大きなプラス材料となる。
最前線にはU-24ホンジュラス代表戦に引き続き林大地を推す。同試合ではゴールこそなかったが、泥臭く身体を張ってポストプレーで2列目の選手を着実に活かし、アシストも記録。上田綺世がまだ万全な状態にない中、ワントップとしての期待感を高めたのは確かで、U-24スペイン代表戦でも見たいと思えるような内容だった。ここで結果が出れば、本大会でも出番が訪れる可能性は十分にありそうだ。
【了】