期待のテクニシャン
【写真:Getty Images】
MF:チアゴ・アルマダ(ベレス・サルスフィエルド)
生年月日:2001年4月26日(20歳)
19/20リーグ戦成績:22試合出場/4得点1アシスト
貧しい家庭に生まれ、果物や野菜を売りながらお金を稼ぐという幼少期を過ごしたが、サッカーの才能は当時からずば抜けていたようだ。4歳でサンタ・クララというクラブでプレーし、5歳になるとベレス・サルスフィエルドの下部組織に入団している。その後、同クラブで順調に成長すると、2018年にガブリエル・エインセ監督に高く評価され17歳でトップチームデビュー。そこから一気にレギュラーに定着し、複数の欧州ビッグクラブから注目を集めるまでになった。
2018年3月には16歳ながらU-20アルゼンチン代表に招集され、同年のロシアワールドカップにはトレーニングメンバーとして帯同し、リオネル・メッシら偉大な先輩とプレーした。その翌年にはU-20南米選手権に出場している。そして今回、20歳で東京五輪メンバー入りを果たすことに。『transfermarkt』によると、今回のU-24アルゼンチン代表メンバーで最も市場価値が高いのはこの男だという。
身長171cmの小柄なMFはカルロス・テベスやエデン・アザールからインスピレーションを受けていると話すが、タイプが似ているのは後者と言えるだろう。抜群のボールコントロールとリズムの良いドリブルでDFを剥がし、最後は高質なキックで攻撃を仕上げることができる。そのクオリティーの高さは、ベレスの試合を観たファン・ロマン・リケルメが「ぜひ会いたい」と自宅でのバーベキューに招待したほど。4年に1度の祭典でも輝きを放つか。
【了】