10番を身に着ける攻撃の要
【写真:Getty Images】
MF:アレクシス・マク・アリスター(ブライトン/イングランド)
生年月日:1998年12月24日(22歳)
20/21リーグ戦成績:21試合出場/1得点1アシスト
2人の兄と同様にクルブ・パルケでキャリアをスタート。その後アルヘンティノス・ジュニアーズに移籍し、2016年にプロデビューを飾った。そしてその3年後にブライトン加入が確定。当時は英国の労働ビザが下りず正式合流は1年後、そこから新型コロナウイルス感染拡大によりリーグ戦が中断するなど新たな環境に馴染むのにかなり苦労したが、2年目の昨季はプレミアリーグ21試合に出場し1得点1アシストを記録した。ちなみに父カルロスと叔父パトリシオは元プロサッカー選手で、後者は日本でもプレーしたことがある。
年代別代表での経験は豊富ではなかったが、2019年9月にアルゼンチン代表初招集を受けている。同シリーズ2戦目のメキシコ代表戦ではスタメン出場も飾った。そして昨年にはU-23代表に呼ばれ、東京五輪・南米予選で奮闘。チーム最多となる4得点を挙げ、日本行きの切符をもたらしている。また、先日行われたU-24韓国代表との親善試合でもゴールを奪った。
そんな22歳のMFは今回のU-24アルゼンチン代表において10番を背負う攻撃の要である。ライン間で味方からのボールを受けることがうまく、そこから直線的なドリブルや鋭いパスで攻撃のギアを一気に上げることを可能とする。隙を突くミドルシュートの威力も非凡だ。U-24アルゼンチン代表がより高みを目指す上で、この男のパフォーマンスはかなり重要となるだろう。
【次ページ】最終ラインを支えるリーダー