MF、FW
中盤にはまずフレンキー・デ・ヨングを選出。オランダ代表は期待外れの結果となったが、この男の推進力、キープ力、展開力などは際立っていた。デ・ヨングがいなければ、オランイェは成り立たない。そんな印象も受けた。
まさかのベスト16敗退に終わったフランス代表からはポール・ポグバを選出した。中盤の要として非常に安定したパフォーマンスを披露した同選手は、ワールドクラスのスキルを武器に攻撃を大いに活性化。グループリーグ第3節ポルトガル代表戦のアシスト、そしてラウンド16のスイス代表戦のゴールともに、まさに圧巻だった。
中盤のラストピースにはケビン・デ・ブライネを選んだ。今大会は怪我で出遅れたが、復帰したグループリーグ第2節デンマーク代表戦でいきなり1得点1アシストを記録と躍動。続くフィンランド代表戦でもゴールをお膳立てするなど、その卓越したパススキルを遺憾なく発揮した。準々決勝イタリア代表戦で万全な状態にはないにもかかわらずフル出場したことからも、ベルギー代表にとっていかに彼の存在が不可欠だったかがわかるだろう。
前線3枚には左からエミル・フォルスベリ、パトリック・シック、そしてジェルダン・シャキリを選出している。
フォルスベリは今大会4得点と目に見える結果を残したことはもちろん、エレガントなプレーで何度も相手を恐怖へと陥れた。この男がいなければ、スウェーデン代表のベスト16入りはなかったはずだ。
シックは5得点を挙げクリスティアーノ・ロナウドと並び今大会の得点王に輝いている。彼の重要な場面における勝負強さは、チェコ代表の躍進には欠かせないものだった。とくに、グループリーグ初戦のスコットランド代表戦で見せた超絶ロングシュートは圧巻で、今大会のハイライトと呼ぶに相応しいものであった。
シャキリはスイス代表におけるエースとしての仕事を全うした。グループリーグ第3節のトルコ代表戦では2得点を挙げて母国をベスト16に導き、ラウンド16のスペイン代表戦ではグラニト・ジャカに代わりキャプテンマークを巻きチームを牽引。個人としても1得点を挙げている。見事な活躍だった。