ロシアワールドカップ優勝メンバー
【写真:Getty Images】
MF:フロリアン・トバン(ティグレス/メキシコ)
生年月日:1993年1月26日(28歳)
20/21リーグ戦成績:36試合出場/8得点8アシスト(マルセイユ)
2018年ロシアワールドカップ優勝メンバーの一人が、オーバーエイジ(OA)として東京五輪に参戦する。計8シーズン在籍した名門マルセイユではエースとして活躍し、公式戦281試合86得点61アシストを記録。281試合出場はクラブ史上4位、得点数86は同3位の成績である。そんな経験豊富な男のメンバー入りは、他の若い選手にとって大きな力になることだろう。
今年5月にマルセイユからメキシコのティグレスへ移籍することが発表されたが、欧州ビッグクラブで見たかったと思うほどの実力があることに疑いの余地はない。右サイドを主戦場とするレフティーは鋭いカットインでDFを無力化し、高質な左足のキックで確実にゴールを仕留めることができる。ちなみに昨季のリーグ・アンではチームトップとなるドリブル成功数を記録している。グループリーグで対戦するU-24日本代表は、最大の注意を払わなければならない。
ちなみにU-24日本代表OAの酒井宏樹とは昨季までチームメイト。過去に「僕が上手くいっているとしたら、それは彼(酒井)のおかげ」と話すほど、二人の相性は抜群に良かった。その酒井と、東京五輪グループリーグの最終節で対戦する。ポジション的にマッチアップする可能性は低そうだが、元相棒の目の前で輝きを放つのか。注目である。
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