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日本代表 3年前

なでしこジャパン、東京五輪メンバー全選手紹介。アーセナル加入の岩渕真奈、ミランの長谷川唯は不動か!?世界最高峰のCBが日本を牽引

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF

熊谷紗希
【写真:Getty Images】


熊谷紗希(くまがい・さき)
所属クラブ:バイエルン(ドイツ)
生年月日:1990年10月17日(30歳)
代表通算成績:114試合1得点

 熊谷紗希は2011年のワールドカップ優勝を経験している一人だ。なでしこジャパンの主将は、世界でもトップレベルのDFだ。浦和レッズレディース(三菱重工浦和レッズレディース)出身の熊谷は2011年にドイツのフランクフルトへ移籍。そこでの活躍が認められ、2013年にリヨンへ移籍。世界最高峰のクラブでも主力としてプレーし、2019/20シーズンのUEFA女子チャンピオンズリーグ(WCL)では決勝ゴールを記録。男女通じて同大会の決勝でゴールを決めた最初の日本人選手となった。リヨンでWCL5連覇などに貢献した熊谷は、今季からブンデスリーガ女子のバイエルンでプレーすることになった。熊谷は圧倒的なスピードを持っているとは言えないが、的確な読みや対人の強さ、足元の技術や空中戦の強さ、さらにリーダーシップを兼ね備えるなどDFに必要な能力が高いのも特徴だ。それだけではなく、ボランチでもプレーできリヨンではボランチとしても起用されていた。なでしこジャパンの主将は日本を初の金メダル獲得に導くことができるだろうか。

清水梨紗
【写真:Getty Images】

清水梨紗(しみず・りさ)
所属クラブ:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
生年月日:1996年6月15日(25歳)
代表通算成績:37試合1得点

 不動の右サイドバックである清水梨紗は、高倉麻子監督のサッカーに欠かせない選手だ。年代別の日本代表にも選出されている清水は、年代別の代表で指導を受けていたこともあり高倉監督からの信頼も厚い。なでしこジャパンでは代えの効かない選手だ。日テレ・ベレーザ(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)の下部組織であるメニーナで頭角をあらわすと、2013年にトップチームに昇格。その後も主力として活躍し、なでしこリーグ5連覇などに貢献。同リーグベストイレブンを4度受賞している。昨季からはベレーザの主将も任されており、選手からの信頼も厚い。清水の特徴は無尽蔵のスタミナで激しい上下動を繰り返し、攻守に貢献すること。サイドからチャンスを作ったと思ったら、すぐに守備に戻りサイドからのカバーリングや対人の強さでチームを救う。汗かき役として、チームの攻守に貢献できる非常にありがたい選手だ。

宮川麻都
【写真:Getty Images】

宮川麻都(みやがわ・あさと)
所属クラブ:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
生年月日:1998年2月24日(23歳)
代表通算成績:13試合0得点

 宮川麻都は2018年に行われたU-20女子ワールドカップに出場し、日本の初優勝に貢献した。そして翌年にアメリカで開催されたSheBelieves Cupでなでしこジャパンデビュー。その後もクラブで活躍すると、2019年6月のワールドカップに臨むなでしこジャパンメンバーに選出されたが、出番なしに終わった。宮川は左右両サイドバックでプレーでき、さらにはサイドハーフやボランチを担うこともできる。サイドからのクロスも正確でチャンスを演出するボールを送ることができる。今回は鮫島彩が招集外となっている中、左サイドバックとしての出場に期待がかかる。金メダル獲得が期待される中、宮川は東京五輪という大舞台で活躍することができるだろうか。

南萌華
【写真:Getty Images】

南萌華(みなみ・もえか)
所属クラブ:三菱重工浦和レッズレディース
生年月日:1998年12月7日(22歳)
代表通算成績:14試合1得点

 南萌華は宮川麻都とともにU-20女子ワールドカップ優勝に貢献した。浦和レッズレディース(三菱重工浦和レッズレディース)の下部組織から2017年にトップチーム昇格。すぐには主力としてプレーできなかったが、2018年から出場機会が増え現在は不動のCBにまで成長した。昨季は浦和のリーグ優勝に貢献し、自身2度目のなでしこリーグベストイレブンに選出された。熊谷紗希がなでしこジャパンでは不動のCBとなっているが、そのNo.1相方候補としての呼び声も高い。しかし、最近では宝田沙織の台頭も著しくポジション争いに注目が集まりそうだ。U-20ワールドカップに続く2度目の世界一を経験することができるだろうか。

北村菜々美
【写真:Getty Images】

北村菜々美(きたむら・ななみ)
所属クラブ:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
生年月日:1999年11月25日(21歳)
代表通算成績:3試合0得点

 北村菜々美もU-20女子ワールドカップで世界一を経験した一人だ。セレッソ大阪堺レディースの下部組織から2014年にトップチーム昇格。チャレンジリーグ(3部)からプレーし、なでしこ2部、1部と各カテゴリーを経験した。WEリーグ初年度から、日テレ・東京ヴェルディベレーザでプレーすることが決まっている。クラブでは中盤を担う北村だが、最近になって代表で左サイドバックとして台頭。招集外となった鮫島彩に代わる左SBのレギュラー候補となっている。チームメイトでもある宮川麻都とポジション争いを繰り広げることになりそうだ。初の五輪という大舞台に臨む。

宝田沙織
【写真:Getty Images】

宝田沙織(たからだ・さおり)
所属クラブ:ワシントン・スピリッツ(アメリカ)
生年月日:1999年12月27日(21歳)
代表通算成績:6試合1得点

 宝田沙織は2018年のU-20ワールドカップに出場し、FWとして5得点3アシストの大活躍。日本の優勝に貢献し、大会優秀選手受賞と得点ランキング3位に入った。2019年に行われた女子ワールドカップのメンバーに追加招集された宝田は初戦のアルゼンチン代表戦でなでしこジャパンデビューを果たす。その後もセレッソ大阪堺レディースで活躍していた同選手はアメリカのワシントン・スピリッツへ移籍し、最高峰のリーグでプレーすることになった。最近の代表ではCBとして起用され、熊谷紗希の相方に立候補。FWとしてプレーしてきたが、年代別の代表でもCBの経験もある。また中盤でもプレーでき、短期決戦では非常にありがたい選手だ。若き代表が初の五輪で飛躍を誓う。

三宅史織
【写真:Getty Images】

※バックアップメンバー
三宅史織(みやけ・しおり)
所属クラブ:INAC神戸レオネッサ
生年月日:1995年10月13日(25歳)
代表通算成績:25試合0得点

 三宅史織はバックアップメンバーでの選出となった。同選手は2014年にJFAアカデミー福島からINAC神戸レオネッサに正式入団。特別指定選手としてINACでプレーしていた2013年8月にU-19日本代表に選出されアメリカ遠征に参加した。すると同年9月に行われたナイジェリア女子代表戦でなでしこジャパンデビューを果たした。各年代別の代表でもプレーした経験を持つ三宅は25歳ながら、A代表での経験も豊富。165cmと高身長とは言えないが、インターセプトやタックルなど非常に守備能力が高いCBである。対人でも強さを見せる。4バックの真ん中だけでなく、3バックの一角としてもプレーできる。東京五輪では三宅の出場はあるだろうか。

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