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日本代表 3年前

U-24日本代表、久保建英ら切り札になる3人は? 東京五輪は“地獄“…最優先すべきは…【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

味方が消耗しかねない前田大然のプレー



 コンディション調整の次のポイントは暑さ対策だ。

 梅雨明けの猛暑と湿度の中でどう戦うかのシミュレーションである。ところが、U-24日本代表のプレースタイルはテンポが早いという特徴がある。攻守の切り替えの速さはこのチームの長所でもある。しかし、ハイテンポのまま90分間、さらに6試合を戦い抜くのは不可能なのだ。自分たちのリズムでプレーしながらも、適宜にペースダウンしていく必要がある。

 前半のU-24日本代表の出来は申し分なかった。切り替えの速さと小気味のいいコンビネーションを見せながら、攻め急がずにキープする、守備を整えてひと息入れるところも意識しながらプレーしていた。しかし、十分ではなかった。

 後半には逆にペースアップができなくなっていた。ライン間が広がってホンジュラスに攻め込む隙を与え、パスワークにもミスが増えた。一時は2-0のリードを2-1に詰められている。

 トップで交代出場した前田大然は驚異的なスピードを見せつけ、攻め込んできたホンジュラスの裏を脅かしていた。しかし、そこでボールを失うこともあった。ロストすればかえって戦列は伸びてしまう。相手にカウンターの機会を与える、味方の消耗を招くということになりかねない。やり切って得点するか、そうでなければ失わずにキープする必要があった。

 終盤に加点して3-1と突き放したが、試合運びに課題を残したといえる。

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