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マンUレジェンドがPK戦の人選を批判。2人を名指しで「彼らが先に行くべきだった」

text by 編集部 photo by Getty Images

イングランド代表
【写真:Getty Images】


 ユーロ2020(欧州選手権)決勝のイタリア代表対イングランド代表戦が現地時間11日に行われ、1-1からPK戦3-2で勝利を収めたイタリアが優勝を飾った。英国メディアでは、イングランド代表のガレス・サウスゲート監督によるPKキッカーの人選が盛んに議論の対象となっている。

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 イングランドのキッカーは1人目をFWハリー・ケイン、2人目をDFハリー・マグワイアが務めていずれも成功。だが3人目のFWマーカス・ラッシュフォードは左ポストに当ててしまい、4人目のFWジェイドン・サンチョと5人目のFWブカヨ・サカはGKジャンルイジ・ドンナルンマのセーブに阻まれる結果となった。

 PK失敗についてキッカーを責めることはできないし、ドンナルンマの反応も素晴らしいものだったが、結果論としてはサウスゲート監督の人選が裏目に出たのは明白。ラッシュフォードとサンチョは延長後半の終了間際に、明らかな“PK要員”として投入された選手だった。

 ラッシュフォードは昨季途中に加入したブルーノ・フェルナンデスにキッカーを譲るまではマンチェスター・ユナイテッドでPKを担当しており、今大会直前に行われたルーマニア代表との親善試合でもPKを決めていた。サンチョも2020/21シーズンのボルシア・ドルトムントでは3回PKを蹴って全て成功。結果的には決められなかったが、PKキッカーとして投入されたこと自体には十分に理由があると言える。

 一方で、5人目にサカが指名されたことに対しては驚きを込めた反応も多い。19歳の若さでアーセナルの主力として活躍しているとはいえ、これまでのプロキャリアを通して公式戦でPKキッカーを蹴ったことは一度もなかった。約2年半前にユースチームのカップ戦で蹴ったのが前回のキックだったという。

 元ユナイテッドのロイ・キーン氏は英『ITV』で、サカにキッカーを任せた他の選手たちを批判。「(ラヒーム・)スターリングや(ジャック・)グリーリッシュは19歳の若い選手を先に行かせるべきではなかった。彼らにはもっと経験があるし、スターリングはタイトルも獲っている。彼らが立ち上がって先に行くべきだった」と語っている。

 だがサウスゲート監督は、キッカー選択の責任は選手ではなく自分にあると主張。「PKキッカーは練習でやっていることに基づいて私が選んだ。誰も自分で決めてはいない。勝つのも負けるのもチーム全員の結果だが、PK戦に関しては私の選択であり全面的に私の責任だ」と試合後にコメントしている。

【了】

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