ビッグクラブ注目のレフティー
【写真:Getty Images】
DF:パウ・トーレス(ビジャレアル)
生年月日:1997年1月16日(24歳)
20/21リーグ戦成績:33試合出場/2得点2アシスト
ビジャレアルの下部組織で順調に成長し、2017年にトップチームへ昇格。しかし、やはりすぐに出番を掴むことは難しかった。それでも、出場機会の増加を求め2018年にマラガへレンタルしそこで大きく成長すると、翌シーズンより復帰したビジャレアルでレギュラーの座を奪取。今では推定市場価値が5000万ユーロ(約60億円)にまで積み上がっており、マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードといったビッグクラブから注目を集めるまでの存在となった。
2019年3月にルイス・デ・ラ・フエンテ監督の下、U-21スペイン代表に招集されているが、年代別代表の経験値は決して豊富ではない。しかし、フル代表には2019年10月の初招集以降継続して名を連ねており、UEFAユーロ2020(欧州選手権)のメンバーにも選出。本大会では全試合に出場し、母国のベスト4進出に貢献した。そして今回、東京五輪メンバーにも選ばれることになった。
身長191cmの体格を誇るレフティーはフィジカルと高さに自信を持っていることはもちろん、サイズからは想像できないようなスピードも兼備。その速さはスペイン国内でも屈指のものがあると言えるだろう。また、スペイン人選手らしく足元の技術にも優れていて、ビルドアップへの参加を決して苦にしていない点も強み。現代型センターバックとしての完成度は、年齢に似合わず高いと言えるだろう。東京五輪でも他国の悩みの種になる可能性は十分。
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